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Yahoo!ショッピングの個人出店!メリット・デメリットを徹底解説

Yahoo!というと一般的には国内トップクラスのオークションサイト「ヤフオク」が有名です。

しかし、Yahoo!が手掛ける事業はヤフオクだけではありません。

モバイル、トラベルなどさまざまなサービスを提供していますが、そのうちの一つが「Yahoo!ショッピング」です。

 

そしてYahoo!ショッピングでは企業や個人事業主だけではなく、個人の方も自分のお店を出すことが可能です。

今回は個人でも気軽にネットショップを持つことができる「Yahoo!ショッピングの個人出店」に関する情報をご紹介します。

 

Yahoo!ショッピングの個人出店とは?

冒頭でお伝えしたように「Yahoo!ショッピングの個人出店」とはヤフー株式会社が運営する大型ショッピングモール「Yahoo!ショッピング」に個人の方でも出店できるサービスです。

Yahoo!ショッピングはみなさんご存じのとおり、国内ではAmazonや楽天市場に次いで規模が大きいです。

 

Yahoo!JAPANの決算資料説明会によると、2016年のYahoo!ショッピング関連事業の国内流通総額は6,982億円とのこと(アスクル除く)。

2015年の国内流通総額が4,575億円であったため、前年比52.6%増という驚異的な成長を見せつけています。

 

ちなみに近年大きな注目を集めているファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の2016年流通総額が1,956億円、フリマアプリのトップを走る「メルカリ」が1,400億円(推定)となっています。

この流通総額を見てもわかるようにYahoo!ショッピングは出店すれば「商品が売れやすい」のが特徴ですが、2013年までは個人の方が出店することは不可能でした。

 

しかし、ヤフーは2013年10月に「Yahoo!ショッピングへの個人出店を可能にする」という発表をし、2014年2月に個人出店の受付が開始されました。

これにより本業を持つサラリーマンなど法人の資格を持たない方でも気軽に大手ショッピングモールで物を売ることができるようになりました。

 

Yahoo!ショッピングの個人出店、メリットはあるの?

個人がYahoo!ショッピングで自分のお店を持てるようになったことで当時は非常に大きな注目を集めました。

しかし、Yahoo!ショッピングの個人出店で得られるメリットはどこにあるのでしょうか?

ここではそのような疑問を持つ方のために、Yahoo!ショッピングの個人出店のメリットを解説します。

 

審査がないので申込み後すぐに自分のお店を持てる

Yahoo!ショッピングには個人出店も含めて3つの出店方法があります。

まず個人出店は前述のように法人ではない一個人の方でも申込みすることができます。

Yahoo!ショッピングではこの他に「ライト出店」「プロフェッショナル出店」の2種類の出店方法が存在します。

 

そしてライト出店やプロフェッショナル出店には申込時に審査があります。

ライト出店は申込み情報の入力から約2営業日~10営業日以内で行われる契約審査があります。

もう一つのプロフェッショナル出店に至っては契約審査の他に開店審査があり、実際にお店をオープンするまで平均で約2週間~3週間かかります。

 

また、この2つの出店は法人および個人事業主のみしか申込みすることができません。

しかし今回のメインテーマである「Yahoo!ショッピングの個人出店」であれば申込み時の煩わしい審査や開業届等の手続きは要らないため、簡単に自分のお店を持つことができます。

 

毎月の維持費が魅力的

Yahoo!ショッピング出店の最大のメリットは毎月の維持費が他プラットフォームと比較すると低く抑えることができることです。

Yahoo!ショッピングに出店する際にかかる主な料金・費用は以下のようになっています。

 

初期費用 無料
月額システム利用料 無料
売上ロイヤルティ 無料
Tポイント原資負担 2.5%~16.5%(2.5%は必須)
アフィリエイトパートナー報酬資源 1%~50%(1%は必須)
アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナー報酬資源の30%

【参考サイト】

ネットショップ開業ならヤフーショッピング「料金・費用」

 

 

以上がYahoo!ショッピング出店でかかる主な料金・費用です。

また、上記の表には記載されていませんが、この他にも申込みに必要となる「Yahoo!プレミアム会員」の月額料金462円(税抜)と決済金額の3.7%の「決済手数料」がかかります。

 

Yahoo!ショッピング最大の魅力はネットショップを持つとデメリットになりがちな「初期費用」や「月額システム利用料」が不要ということです。

近年Yahoo!ショッピングの出店数が急激に増加しており、大きな注目を集めています。

 

その理由の一つはYahoo!が初期費用と月額システム利用料を無料にしたためです(以前は有料)。

ちなみに国内最大手の楽天市場は最安値プランでも1ヶ月19,500円(税別)が必要です。

 

このようにYahoo!ショッピングはネットショップ開業サービスの大手という位置づけにありながら、低料金で出店することが可能です。

そのため、副業を始めたいけど初期の資金が不足している方やお試しでネットショップを開業したいという方には非常におすすめです。

 

ネットショップに必要な特定商取引法の表示が強制ではない

自分のネットショップを持つと「特定商取引法」の表示義務が課せられます。

特定商取引法とは悪質な事業者などから消費者を守るための法律です。

 

【特定商取引法についての参考記事】

特定商取引法って何?副業で転売やネットショップ運営を行う方は要チェック!

 

一般的に特定商取引法は訪問販売での勧誘行為等においてのトラブル防止を目的に規制された法律ですが、現在ではネットショップなどの通信販売においても表記する必要があります。

 

特定商取引法では主に「事業者名(代表者名)」「住所」「電話番号」「代金の支払時期」「代金の支払方法」などを記載します。

この中で多くの人が抵抗を感じるのは「事業者名(代表者名)」「住所」「電話番号」ではないでしょうか?

 

これらは自宅で副業を検討している方にとっては大切な個人情報でもあるため、極力記載は避けたいのが本音です。

ただ、現在の法律では残念ながらこれらの情報も表記しなければいけません。

 

これでは「個人情報を晒さずに副業を始めたい」という方の選択肢は限られてしまいます。

しかしYahoo!ショッピングの個人出店であれば特定商取引法の表示は強制ではありません。

 

そのため、「できるだけ会社にバレずに副業をしたい」という方もYahoo!ショッピングの個人出店であれば気軽にネットショップを開業することができます。

ちなみに「ライト出店」「プロフェッショナル出店」の場合は特定商取引法の表記は必ずしなければいけません。

 

Yahoo!ショッピングの個人出店、デメリットはあるの?

Yahoo!ショッピングの個人出店の主なメリットをご紹介しました。

個人出店は気軽に副業を始めることができる仕組みが整っていますが、デメリットも存在します。

ここではYahoo!ショッピングへ個人で出店する際に感じる主なデメリットを解説します。

 

ヤフオク・メルカリ等と比較すると売れにくい

気軽に自分のお店を持つことができるYahoo!ショッピングですが、残念ながら最初から「バンバン物が売れる」ということはありません。

これはネットショップ全般に言えることでもありますが、商品を売るには「検索されやすいように商品名やタイトルを工夫する」「ブログやSNSで集客する」といった多少の努力や工夫を施すことが重要です。

 

実際にYahoo!ショッピングに出店した方からは「売れる気配がない」という声も多く聞かれます。

確かにYahoo!ショッピングはAmazonや楽天市場といった他大手のプラットフォームと比較すると売れにくいのが現状です。

また、「できるだけ早い期間で物が売れる体験をしたい」という方にとってもヤフオクやメルカリのほうが目標は達成しやすいです。

 

長期的な視点、売るための努力や工夫を重ねることでYahoo!ショッピングの個人出店でも安定的な売上げを見込める可能性があります。

ただし、本格的にネットショップで副収入を得るのであれば将来的には機能が充実している「プロフェッショナル出店」でお店を出すことも検討してみましょう。

 

決済方法が「Yahoo!ショッピングあんしん取引」のみ

Yahoo!ショッピングの個人出店において購入者の決済方法は「Yahoo!ショッピングあんしん取引」のみです。

あんしん取引での支払い方法は「クレジットカード決済」「Yahoo!マネー/預金払い」「ポイント全額支払い」となっています。

 

クレジットカードでの支払いが行えるのは魅力的ですが、一般的なネットショップで用意されている「コンビニ決済」「銀行振込」「商品代引き」がありません。

ネオマーケティングが2015年に実施した調査で「オンライン決済を行う際、望ましい決済方法がなかったら購入をやめるか」と質問したところ、約4人に1人が「断念する」と回答しました。

 

このように決済方法というのは売上げアップを目指す上では大切な要素の一つです。

アクセス数も豊富なYahoo!ショッピングですがユーザーが求める決済方法がなかった場合には離れていく可能性もあることを理解しておかなければいけません。

ちなみにこのデメリットをプロフェッショナル出店で解消することが可能です(ライト出店も決済方法はYahoo!あんしん取引のみ)。

 

売るための機能が少ない

Yahoo!ショッピングの個人出店は必要最低限の機能のみを取り揃えたツールであり、本格的にネットショップを開業したい人にとっては不向きです。

例えばですがプロフェッショナル出店を選択した場合は「ストア構築の自由度の高さ」「HTMLタグの利用」「一括出品・注文」「ニュースレター・クーポン発行」など魅力的なショップを作るための豊富な機能が揃っています。

しかし、個人出店においてはこれらの機能が付いていないため、売上げを上げるには多少の努力や工夫が必要となります。

 

お試しでネットショップを開業したい人には個人出店はおすすめ

Yahoo!ショッピングの個人出店が向いているのは「本格的に副業を始める前に、試しにネットショップを持ちたい」という方です。

前述のように個人出店では機能面などで一抹の不安を感じるため、本格的な副業を検討している方には不向きです。

 

そのため、個人出店は「まずはお試しで自分のネットショップを持つ」「ネットショップで1個でも売れる経験をしたい」という方向けのプラットフォームといえるでしょう。

                                                    個人出店でネットショップ開業・運営の基礎を学び、ある程度知識を蓄えたらライト出店やプロフェッショナル出店を検討するのもよいです。

                                                    Yahoo!ショッピングの個人出店に関する詳細は下記の公式サイトでご覧になれます。

 

【公式サイト】

Yahoo!ショッピングにお店を開こう!個人出店のご案内

 

 

まとめ

今回はYahoo!ショッピングの個人出店に関する情報を解説しました。

個人出店はひと昔前であれば難しかった個人の方のネットショップ開業が可能です。

本格的にネットショップを始めるには不向きな一面もありますが、手軽に自分のお店を持てることができるのは大きな魅力です。

 

「副業で自分のお店を持ってみたい」「試しにネットショップを開業したい」。

このような方は一度Yahoo!ショッピングの個人出店を利用してみてはいかがでしょうか?

ネットショップ開業の基本を学べる環境は整っています。

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