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インプレッションシェアの確認方法や改善方法を解説します

インターネット広告を運用していくのに避けては通れないのが、数値データです。

管理画面で様々な数値が表示され、何が何やらわからない方も多いでしょうが、その中でも特に重要なのがインプレッションシェアであり、これなくしてインターネット広告を語れません。

今回はインプレッションシェアとは何か、どう確認して改善すればいいのかを解説していきます。

インプレッションシェアってそもそも何?

インプレッションシェアとは、広告の表示率を指しています。

広告の実際の表示回数を表示される可能性のあった回数で割ることで求められます。

具体的な例でいうと、「化粧品」などのワードに反応して広告を表示させる設定をしたとして、「化粧品」の検索が100回あったうちの50回に広告が表示されれば、インプレッションシェアは50%となります。

ここで残りの50%はなぜ表示されないのか疑問に思われるかもしれませんが、ユーザーの検索クエリにキーワードが合致していたとしても、その検索行動全てに広告が表示されるわけではありません。

広告には同様の内容でもそれぞれランク付けされているため、広告ランクが低いと表示の優先順位が下げられ、なかなか見てもらえないといった場合があるためです。

また、表示回数が1日の設定上限に達することで予算不足となり、表示されなくなる場合もあります。

これらの要因で情報を探している状態のユーザーとの接触の機会を逃しているため、インプレッションシェアを向上させることが必要になります。

なお、広告ランクの低さに起因する損失率は、インプレッションシェア損失率(広告ランク)、予算に起因する損失率はインプレッションシェア損失率(予算)などの名称で確認でき、それぞれ数値が低いほど損失が少ないことを表しています。

つまり、インプレッションシェア50%、インプレッションシェア損失率(広告ランク)30%、インプレッションシェア損失率(予算)20%であれば、検索総数の50%に対して表示され、損失のうちの30%は広告ランクの低さによって、20%は予算不足によって表示されなかったことがわかります。

これらの数値がわかることで、広告がどれだけ適切に配信されているのかを把握でき、より効果的な広告を出せるようになるのです。

例えば、予算不足による損失を抑えるために、1日の上限を増やせばいいかというとそうでもなく、新作のリップの広告を出したいのに、検索ワードを「化粧品」に設定していることで、リップだけでなく他のものを探しているユーザーまで見込み顧客の中に含まれており、実は本当にリーチしたい層には届いていないなんてことも考えられます。

何が何でも損失率を低くすればいいわけでもなく、インプレッションシェアと損失率のバランスを見ながら配信方法を検討するのが重要です。

インプレッションシェアの確認方法

インプレッションシェアについてはおおよそご理解いただけたと思いますが、ここからはインプレッションシェアを確認する方法について見ていきましょう。

Google 広告の場合

まずGoogle広告の場合、管理画面の「表示項目」のタブから「表示項目の変更」をクリックし、画面に表示される「競合指標」タブから「インプレッションシェア」、「インプレッションシェア損失率(予算)」、「インプレッションシェア損失率(広告ランク)」の3つを追加、保存します。

他にも「完全一致」や「相対クリック率」なども表示されますが、とりあえずは追加せずにおきます。

ここまでの作業が完了するとインプレッションシェアが表示され、それぞれのパーセンテージが分かりますが、上記の通り、広告ランクの損失率が高いからより高額で入札しなくては、と早合点しないように気をつけましょう。

そこまでしてシェアを上げなくてはいけないのかをよく検討し、他に対処できる方法があればそちらから試すことをお勧めします。

Yahoo!スポンサードサーチ広告の場合

次にYahoo!スポンサードサーチ広告の場合ですが、同様に管理画面から「表示」タブから「表示項目の編集」を選択、「追加項目」の中から「インプレッションシェア」、「インプレッションシェア(予算)」、「インプレッション損失率(掲載順位)」の3つにチェックを入れ、適用をクリックします。

これでインプレッションシェアが表示され、Googleと呼称は異なりますが、それぞれ同じ意味の数値が確認できます。

インプレッションシェアはどうやって改善するの?

上記でも少し触れましたが、インプレッションシェアを改善するには、広告ランクを上昇させる、1日の表示上限の増加など、多額の予算をつぎ込むことでも改善できますが、それ以外にも検索クエリの見直しや、配信する地域の設定や時間帯、配信先デバイスの設定をすることでも改善は見込めます。

B2Bのサービスなのにスマートフォンや一般家庭からのアクセスはノイズになってしまい、広告の意味がありませんので、アクセスを除外する必要がありますし、真夜中に配信してもあまり効果的ではないでしょう。

広告において予算の増額はある程度効果的ではありますが、その前にやれることはないかしっかりと検討しましょう。

まとめ

インプレッションシェアは、広告の表示率を表しており、どれだけ適切に広告が配信されているか確認するのに用いられます。

同時に損失率も確認できるため、広告の効果を向上させる方法を考える手段にできます。

しかし、あくまでインプレッションシェアは広告の適切な配信のためのツールであって、シェアばかり気にして肝心の成約数が増えなければ何の意味もありませんので、注意が必要です。

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