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アドバゲーミングって何?意味や活用のメリットまとめ

webマーケティングには多くの手法があり、普段インターネットに触れて生活する私たちはそうと知らずに企業のマーケティングを目にしていることもしばしばあります。

アドバゲーミングもその一つであり、名前は知らなくても多くの人が見ているはずの手法です。

今回はそんなアドバゲーミングについて解説していきます。

アドバゲーミングって何?

アドバゲーミングとは、アドバタイズ(広告)とゲームを組み合わせた造語で、ゲームの中に企業の商品やキャラクター、ロゴマークが登場するものを指しています。

パズルゲームのパーツの中に企業のロゴマークがあしらわれていたり、プレイヤーの操作するのが企業のキャラクターだったりとどちらかというとゲームに主眼を置いた形の広告となっています。

もちろん商品やサービスの広告であるため、認知度を高めたり興味を持たせたりすることが目的となっていますが、バナー広告やテキスト広告ほど露骨な表現ではないため深層心理に訴えかけることが期待されています。

最近ではテキスト広告の中にゲーム要素を取り込み、広告であることを前面に出しながらもユーザーに興味を持たせる、好感度を上げるといった効果も見られます。

また、簡易版のプロダクトプレイスメントとしての機能もあり、飲料や菓子メーカー、食品チェーンを中心に用いられています。

アドバゲーミング登場の背景と歴史

アドバゲームはもともとパッケージングされたゲームの中に取り入れられましたが、現在ではオンラインゲーム上で用いられるようになっています。

オンラインゲーム上でのアドバゲーミングの走りとしては90年代に登場したアメリカのブロックドットが提供する、「テトリス」などのパズルゲームや伝統的なカードゲームが挙げられます。

これらのゲームの中でテトリスのブロックに企業のロゴを用いたり、カードゲームのゲーム台にスポンサーのロゴを表示したりしたのが代表的な使い方です。

その後ブロードバンド回線の普及、パソコンの画像処理能力の向上などにより、2002年ごろからMMOG、MMORPGが爆発的なヒットとなり、若年層を中心に2000万人規模のユーザーを擁するオンラインゲーム専門サイトの登場など、広告メディアとして注目が高まっていきました。

MMOG、MMORPGはそれぞれmassively multiplayer online game、massively multiplayer online role playing gameの頭文字をとったもので、同時に多人数で一つのゲームに参加する形式です。

特にMMORPGは一世を風靡した形式で、2020年現在も当時から続くサービスがあるほどの人気があるものです。

そしてこのゲームの中で広告を表示すれば、従来のマスメディアではリーチ出来なかった層にもマーケティングができると目をつけたのが国内におけるアドバゲーミングの勃興とも言えます。

ただし、当初はゲームの開始前に数十秒の動画を流すのが一般的であり、しばらくしてからゲーム内の看板に広告を表示したり、登場人物が飲んでいる飲料が実在のものであったりと静的配信が用いられるようになりました。

2005年3月にはアメリカの大手ゲーム会社ファンコムがマッシブと共同で「ダイナミック・ビルボード広告」と呼ばれるシーンや時間帯に応じて動的に広告を差し替えるものが登場しました。

アドバゲーミングを活用するメリット

アドバゲーミングを活用するメリットとして、上記に挙げた従来のマスメディアによる広告では届かなかった層にもリーチできる他、受動的な広告に比べ、能動的にプレイするゲームの方がより集中してもらえるといったことも挙げられます。

また、最近ではスマートフォンでプレイするゲームにもアドバゲーミングは活用されており、時間場所を問わない、端末やサイトを通じて利用者、利用時間を正確に把握できる、従来のテレビCMよりも投資額が少ないといったメリットもあります。

さらに最近人気を博しているVR、仮想空間内での世界においてもアドバゲーミングは活用されており、実在する企業が仮想空間内に看板を出したり、自社製品を展開したりともう一つの現実世界として営業しています。

ユーザー側としてもゲーム内で知った新商品を現実世界で見かけて、高揚感を味わえたりと従来の広告よりも良い印象に映ることでしょう。

まとめ

アドバゲーミングはアドバタイズ(広告)とゲームを組み合わせた造語で、ゲーム内で広告を行うものです。

オンラインのパズルゲームやカードゲームに使われていたのがアドバゲーミングの始まりですが、最近ではゲーム内の世界に看板を出したり、実在の商品を特定のアイテムとして登場キャラクターが使用したり、街を走る車が新しく販売されるものだったりと使い方は多岐に渡ります。

従来の手法では届かなかった層にもリーチでき、より能動的に、より集中して見てもらえる他、様々なメリットが存在します。

テレビCMよりも投資額が少なく済みますので、新たなマーケティングを検討している企業は一度アドバゲーミングを選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

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