パンダアップデートと聞いて何をイメージするでしょうか。
日頃からSEO対策に勤しむ方であればもちろんご存知かと思いますが、一見単語から想像できない内容のパンダアップデートについて、解説していきます。
パンダアップデートってなに?
パンダアップデートとは、主に質の低いコンテンツの評価を下げ、検索上位に表示されなくするGoogleのアルゴリズムを指しています。
2011年に英語圏を中心に導入され、2012年7月には日本にも導入され、当初は他のアルゴリズムのような自動更新ではなく、手動による更新でアップデートのたびに告知されていました。
しかし、2013年3月以降は、通常のアルゴリズムに統合され自動更新となったため、告知はされない状態となっています。
現在は月に1回程度の頻度で更新されていますが、順位に大きな影響を及ぼす際のアップデートは告知がなされていたことから、今後も同様の対応があると考えられます。
パンダアップデートが導入された理由
そもそもパンダアップデートが導入された理由として、「コンテンツファーム」と呼ばれるユーザーに与える価値が低い割りに保有するコンテンツ数が膨大なサイトが、検索上位に表示されていたことが挙げられます。
そのようなサイトを排除し、よりユーザーの満足度を向上させる施策として導入されたのが、パンダアップデートなのです。
そのため、Googleからの評価を上げるためには、ユーザーの求めるものを読み取り、より独自性のある深掘りした内容が必要となります。
あくまでコンテンツ数やウェブサイトの規模だけでなく、品質の高いものが評価される、ということですね。
パンダアップデートがSEOに与える影響
独自性や専門性が低いサイトは検索順位に如実にSEOに影響が出てきます。
他にも、内容に乏しく薄いものや、サイト内の他のページと共通している部分が多い、広告の占める割合が多い、被リンクが得られていない、ソーシャルメディアで共有されていないといったサイトはパンダアップデートの影響を受けるでしょう。
ただし、順位下落がパンダアップデートによるものか判別することは難しく、いずれにせよ上記のような改善点が挙げられる時点で、パンダアップデートによる影響かどうかを判別する意味はあまりありません。
パンダアップデートへの対策方法
パンダアップデートへの対策として、まずはコンテンツの見直しをしましょう。
他のページやサイトと共通する部分を除き、残ったコンテンツの量でユーザーの満足を得られるのかを検討する必要があります。
もしこれではユーザーを満足させることは難しい、そもそも残ったコンテンツの量が少ない、といった場合はリライトしてコンテンツの加筆修正をしていきます。
コンテンツの加筆修正
そもそもコンテンツの量が圧倒的に足りない場合は、より情報を深掘りして加筆することで追加していくことができますが、他のサイトと比べてコンテンツ量は問題ないのに、思ったような結果に繋がらないこともあるでしょう。
そのような場合は、ユーザーが満足する内容ではないことが原因となっている可能性があります。
ユーザーは何を求めているのか、それに応えられるようにするには文章だけなく動画や画像を準備したり、わかりやすい表現を模索することが重要です。
ただし、あまりにもあれこれ足していくと、検索キーワードと検索クエリが合致しなくなりますので、サジェストされる関連キーワードを見て、ページ内に必要な情報を検討しましょう。
noindex、コンテンツの削除
逆にサイト内のコンテンツが多い場合、検索トラフィックが0に近いページも出てくるでしょう。
自然検索が0の場合、検索順位がついていない、つまり質の低いページということが考えられます。
そのようなページは先述のリライトをする他に、思い切って削除するという手もあります。
パンダアップデートはそのページだけでなく、サイト全体に影響を及ぼしますので、質の低いコンテンツを無理に保有し続ける必要はありません。
全ページをリライトし質の向上を目指すのももちろんいいですが、現実的に難しい場合は質の低いページを削除することで、パンダアップデートの影響を避けることも選択肢に入れておくべきでしょう。
また、質は低くないものの、自然検索による流入を見込めない場合は、noindexを設定しておくことも効果的です。
どちらにしても、ページ単位ではなくサイト全体に及ぼす影響を考慮し、どういった対策を取るのか検討しましょう。
まとめ
パンダアップデートはユーザーの検索における満足度を向上させるために、質の低いサイトを表示しないアルゴリズムですが、仮にパンダアップデートが導入されていなかったとしても、質の低いサイトはいずれ淘汰される存在です。
小手先だけのテクニックでトラフィックを稼いでも、結局滞在時間が短かったり、拡散されないため他の質のいいサイトがいずれ上位に出てくるようになります。
あくまでユーザーの満足度を向上させるために、何が求められていて自分は何ができるのかを検討し、より良いサイトを構築していきましょう。