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オープンソースの使い方や注意点をわかりやすく解説!

「オープンソース」という言葉の意味をご存じでしょう。これはWebの用語で、文字通り「公開されたプログラムのもと」と言う意味ですが、これがインターネット社会でどのような役割があるのでしょうか。今回はこのオープンソースについてわかりやすく解説したいと思います。

オープンソースっなに?どんな時に使うの?

オープンソースの意味を正確に理解するためには、「ソースコード」について理解している必要があります。
ソースコードとは、コンピューターのシステムを起動する、動作するために必要なプログラミング言語をコード化したものです。コンピューターはコードという言語からの指示で動作しています。
プログラミング言語が読める人は、どういった指示を出しているかがわかります。そのため同じコンピューターシステムが作れるのです。

ソースコードをオープンにしておくことで、自由に誰もがシステムが作動させることができる、これがオープンソースなのです。有名な例を挙げると、ブログやホームページで使用されているWord Press、ホームページの作成がテンプレート等で簡単にできるソフトウェアもオープンソースの一例です。

ソフトウェアのコストを抑える

オープンソースが使用される場面に、コスト削減があります。
ソフトウェアの中には有料、しかも月額数万円単位でライセンス料がかかるソフトウェアもたくさんあります。しかし、オープンソースは誰でも無料で使用できます。従って大幅なコスト削減になります。

自社向けのソフトウェアを開発する

オープンソースであれば最初のソフトウェアの型はすでにできています。それを利用しながら自由に組み合わせて自作のソフトウェアを作っていく方法を採ることができます。

中にはオリジナルのソフトウェアを作成していく場合もありますが、これには知識も技術も労力もかかる上、出来上がったものの不具合を修正するにもまた知識が必要になります。

ソースコードは例えていうと、料理のレシピのようなものです。
食材と分量、手順が決まっているので完成度に大きな差が出ません。それをベースにして、途中で塩を増やしたり、水を足したり、砂糖を抜いたり、自分好みにカスタマイズを行っても最終的に料理は完成するので大きく間違えることがないのです。

オープンソースを使うメリット

オープンソースのメリットは何と言ってもコスト削減です。コストは無料なので、サーバー利用料のみで運営することができます。初期投資も必要ありません

次に、自由度が高い上に一からソフトウェアの開発をする労力やコストをカットできます。例えば一昔前のホームページビルダーは一定のプログラミングの知識が必要でした。しかし、ワードプレスはこのようなプログラミング言語はわからなくても自分の頭に描いているソフトウェアの形に限りなく近い形で実現できるでしょう。これはソースコードを書くことや読むことができなくても操作ができる点もありますが、コードが公開されているのでカスタマイズも容易ですし、共通のマニュアルや教材も存在するので情報共有がしやすいメリットがあります。

また、オープンソースであればソフトウェアを開発した企業が倒産してもネット上にソフトウェアが残るため使用できます。

オープンソースを使うデメリット

一方でオープンソースにもデメリットはります。
操作性が高いということは、これといったマニュアルがありません。他人が書いたコードを分析して自らでソフトウェアのマニュアル化は非常に難しいため、自社内でソフトウェアの使用方法の共有がしにくいといったことがあるでしょう。

さらに、オープンソースは開発元の手元を離れているとも言えます。これによって、後から何か問題があった場合には対応してもらえない場合があります。ある程度であればウェブサーバーの発行元に対応してもらえますが、基本的には問題が起これば自社で何とか処理していくことになるのでデメリットと言えます。

ライセンス契約違反には十分な注意を!

オープンソースは今までご説明した通り、無料で使用できる点など優れていますが、その使用方法には制限があります。これに違反するとライセンス契約違反になることがありますので十分な注意が必要となります。

主なオープンソースのライセンス契約を挙げておきますので参考にしてみてください。

GPL
そのソフトウェアをカスタマイズして再配布する場合には著作権表示が必要というもの。
つまり、二次的著作物として表示する必要があります。さらに再配布する際には自分が取得したライセンス形式を守らないといけません。

BSD License
再配布には著作権表示が必要ですが、表示さえすれば配布が可能です。

MPL
再配布する際には著作権表示が必要で、さらにさらにソースコードを改変して再配布する場合には、MPLのライセンス形式にしなければならない規則があります。

まとめ

オープンソースは設計の自由度が高く、コストがかからない点からおすすめのソフトウェアです。しかし、ライセンスを無視した行動はできませんのでそこには十分な注意をしてください。
ですが、その点に注意さえしていればユーザーにとって使いやすいソフトウェアとなるでしょう。オープンソースは、知識は共有しあってより良いものを作り上げるという現代のネット事情にも適した形かもしれませんね。

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