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ユビキタスって何のこと?語源から使い方まで徹底解説します

今や私たちの生活はインターネットなしでは成り立たなくなりました。スマートフォンの普及によりそれはより顕著になったのではないでしょうか。
今回はインターネットの登場により、あらゆるものがコンピューターによってつながる「ユビキタス」についてご説明したいと思います。

ユビキタスってどういう意味?

ユビキタスとはいつでもどこでも、誰でもなんでもあらゆるものにコンピューターが使われ、ネットワークで接続されている状態のことをいいます。

例えば、今話題のスマートロック。これは入退室記録をスマホで管理し、従来の鍵を持たなくても入退室できる装置です。これは、外からででも鍵をかけることができるため、従来のように鍵の欠け忘れによる不安が解消されるようになりました。

これは生活に必要な「鍵」というものをスマホによる管理システムをネットワークでつなぐことでより便利に生活できるようにしたというものです。これもユビキタスの一例ですね。

他にも、エアコンも天気や気温によって空調を自動調節できるようになりました。テレビもスマホがリモコン代わりにもなります。もちろん遠隔から録画を指示することや、自動録画もネットワーク接続によって可能となりました。

今ではコンピューターの形をしていないものでも、あらゆるものがネットワークにつながり、世の中が便利になっています。スマートフォンの進化も著しく、今では音声入力や学習機能まで搭載されるようになりました。

ユビキタスの語源と歴史

ユビキタスと言う語源は1989年にアメリカ人技術者のマークワイザーが提唱し始めました。当時は、「コンピューターがあらゆる環境に溶け込んでいる」という意味でしたが、日本では「いつでもどこでもコンピューターが使われている」といった意味でとらえられるようになりました。
当時はまだコンピューターが一般的なものではありませんでした。主に大企業が使用し、普及率が低いもののため高額だったために一般人が持つことはなかった時代です。
大企業でもたくさんのコンピューターを持つこともできない上に管理もきちんとできないといった事情から、一台のコンピューターを何人もの人間で使っていました。これでは便利とは言えませんよね。

現代は安価で個人がコンピューターを所有することができる時代へと変わりました。同時にインターネットの普及により、世界中の人があらゆる情報に瞬時にアクセスできるようになりました。これはまさにユビキタスな状態と言えるかもしれません。

しかし、これはまだ完全なユビキタスの状態ではありません。

アクセスをする媒体はパソコンかスマートフォンが主流ですので、「いつでもどこでも、便利に快適に使用できる状態」ではありません。

次に期待されているのは、ウェアラブル端末です。文字通りコンピューターを身に着けることができるようになりました。アップルウォッチが登場し、スマホ端末を腕時計で操作することができることも可能になりましたが、さらなる進化を求められています。

2020年には5Gが登場し、通信速度制限がほぼなくなると言われています。これにより、例えば冷蔵庫とインターネット、洋服ダンスとインターネットが接続可能となるなど、従来以上に便利になる日がそう遠くありません。この段階でようやく当初の理想の「ユビキタス」が実現するのです。

ユビキタスはどうやって使うの?

ユビキタスは、「いつでもどこでも、便利に快適にストレスなくコンピューターにアクセスし生活を豊かにする」といった使われた方が一般的です。
複合語で使われることが多く、例えばユビキタスネットワーク、ユビキタス社会、ユビキタスコンピューティングという使われ方をしています。

ユビキタスネットワークはここまでお話しました通り、あらゆるものがネットワークに接続されている状態を示します。生活に不可欠なインターネットがあらゆるものに接続されていることでより一層便利に生活できる状態を指します。これが一般的なユビキタスの使われ方です。

ユビキタス社会とは、ユビキタスネットワークの状態になっている社会そのものを指します。このためには同時にユーザーもコンピューターを使用できる能力が必要です。学校や職場でコンピューターの使用方法や考え方などを学んだ上で、誰もが便利にコンピューターにアクセスすることができれば本当に便利な社会と言えるでしょう。

ユビキタスコンピューティングとは、コンピューターがいつでもどこでも使える状態と言う意味で使います。例えば地下鉄では通信状況や電波の入りが悪いからコンピューターが使えないという事例がまだありますがこれではユビキタスコンピューティングとは言えません。

地下やビルの中はもちろんですが、山や海、宇宙でも使えるようになればまさにユビキタスコンピューティングと言えるでしょう。

まとめ

コンピューターシステムは日々進化しています。1年前の常識すら古くなるほどのテクノロジーの進歩があります。皆さんの生活もどんどん便利になっていくのが実感できていると思います。それに伴い私たちはコンピューターを正しく使うことを理解し快適なユビキタスライフを満喫していきたいですね。

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