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プロプライエタリソフトウェアって何?オープンソースソフトウェアと比較して解説!

コンピュータを使用するということは、ハードの中にあるソフトを使用することになります。例えばワード、エクセルといったものもソフトウェアに分類されます。

そのソフトウェアにはプロプライエタリソフトウェアとオープンソフトウェアと呼ばれるものがあります。今は後者が主流になりつつあるのですが、そもそもこの言葉の意味がなんなのか? どういった特徴があるのかについて、わかりやすく説明していきます。

プロプライエタリソフトウェアとは?

ソフトウェアは一度作って終わりでなく、バージョンアップしますよね。皆さんもスマホのアプリがバージョンアップされたのを何度も目にしていると思います。
当初作成していた時に懸念していた問題点が改善されたり、時代に応じて変化させたりする必要があるため作成側は日々アップデートすることを心がけます。

この時、もともとのソフトウェアの中身を改変したり、複製したりと大なり小なり変えることになります。この改変の権利を開発者や所有者に制限をしているソフトウェアプロプライエタリソフトウェアといいます。

このように制限する理由は、世の中にあるソフトをリリースしたとしてもプログラミングに強い方々ならソースコードが公開されていないにも関わらず簡単に改変できます。これを防ぐために予め縛りを入れておくのです。具体的には法律面での縛りに特許権、著作権などの知的財産権で保護しておくということがあります。こうすることで第三者による改変等は出来なくなります。

有名なパッケージでは、Windowsが挙げられます。メーカーがソースコードや知的所有権を保持していることでも知られていますね。

また、技術面での縛りもあります。バイナリ実行コードのみをユーザーに公開し、これにより使用はできるけれど肝心の中身は見えないような仕組みにしておくことで改変を防ぐといったやり方もあります。

一方でこのソースコードが公開されていて、所有者等の権利者じゃなくても改善点があれば自由に改変できますよ、また再配布も自由ですよというソフトウェアをオープンソースソフトウェアといいます。まさにプロプライエタリソフトウェアの反対ということです。
オープンソフトウェアはあらゆるユーザーがアクセスしうる点で希少価値がなくなり模倣も簡単にできます。しかし、より使いやすくより効果的に改善するための知恵や技術を世界中から集めることができるのでその点ではソフトウェアの進化が非常に速いといったメリットもあります。

プロプライエタリソフトウェアとオープンソースソフトウェア、どちらがいいの?

これはユーザー、開発企業の双方の立ち位置によります。ただ近年はオープンソースソフトウェアが急速に広まりつつあります。コンピュータに限らず情報を非公開にせず、公開し共有していく流れが主流になっています。SNSの普及などもあり容易に情報交換ができるようになり、オープンにすることでリアルな意見を入手し、さらなる更新ができるようになるメリットがあります。

以下ではプロプライエタリソフトウェアとオープンソースソフトウェアの比較を様々な面から検証したいと思います。

1.信頼性
ソースコードを公開しているということは、不正なものでないと言っているのと同じですので信頼できるソフトウェアと言えます。またソースコードを公開するということはユーザーにやさしい上に制作者は自信があるとも捉えられます。よってクオリティも高く高性能のものが多いことが特徴です。

2.安定性
プロプライエタリソフトウェアであれば、有効期間やサポートの終了といった事態はありますが、これに対してオープンソースソフトウェアはこの心配がありません
つまり企業が導入する場合、終了期間を管理する必要がなく、使いやすく信頼しやすいといったこともあります。

3.コスト
プロプライエタリソフトウェアを使用する際には、使用料つまりライセンス料を支払う必要があります。月額、年額がいくらなのかを目にしたことがあると思います。

これに対し、オープンソースソフトウェアではソフトウェア自体のライセンス料は無料になりますのでコストがかかりません。これはユーザーにとっては大きなメリットになります。

この3つを比較すると、総合的に見ればオープンソースソフトウェアの方が使用はしやすいと言えるのですが、オープンソースソフトウェアを使用する際には気を付けるべき点もあります。

まずはライセンスに準拠する必要があります。
オープンソースソフトウェアを導入する際には対象となるライセンス形態を確認することが必要です。これは利用規約のようなものですからユーザーはこの内容を理解しその範囲でソフトウェアを使用することができます。
次に、オープンソースソフトウェアは無償ですが、無償のものがすべてオープンソースソフトウェアではありません。特にOSS(Open Source Software)と明示していないものには注意が必要です。OSSと明示していない場合は、改変や再配布をすると罰せられることもありますので注意が必要です。

まとめ

プロプライエタリソフトウェアもオープンソースソフトウェアも双方にメリットデメリットがあります。開発者に任せて信頼して使用したいならプロプライエタリソフトウェアがよいですが、制限やコストがかかるのでここを見極めながら納得して使用していく必要があります。どちらも甲乙つけがたい特徴を持っているのです。

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