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ビッグデータってよく聞くけど何のこと?活用方法もあわせて解説

IT関連の用語でよく耳にするようになった言葉の中に、「ビッグデータ」があります。2011年から検索ワードの上位を占めるこのビッグデータですが、具体的にはどういった意味なのでしょうか。さらに、ビッグデータはなぜ注目されているのかについて解説していきたいと思います。

ビッグデータってどういう意味なの?

ビッグデータとは、従来までのデータベース管理システムで記録や保管、解析が難しいと言われているような膨大なデータのことをいいます。それだけでなく、様々な種類や形式、な性格をもったデータのことを言います。

これらは、今まで大きなデータであるがゆえに見過ごされていましたが、データを保存し蓄積したものを解析することでビジネスに生かせる新たな発見があるといわれ注目されています。

身近な活用例を挙げてみましょう。
「20代の男性が関心のあること」という項目を調査するとします。その場合は当然、20代の男性がいる場でアンケートを実施することである程度の趣味嗜好は分かります。しかし、より正確に、高品質な情報を得るとなるとたくさんのアンケート結果が必要になります。

これらの層がたくさんいる場を探してみると、ユーザー数が約23億人いるとされているフェイスブックにたどり着きます。そのデータを分析して活用すれば、20代男性の趣味嗜好は分かるわけです。

フェイスブックは基本的には本名での登録となりますので、信憑性が高いと言われています。

このように日々変化する市場と同様に変化していくデータで、量も質も確保され、信頼できるデータのことをビッグデータと言います。

ビッグデータが普及したワケ

ビックデータが普及した理由の背景に、インターネットの発達、データのデジタル化、パソコンの高速化があります。これらの3つがビックデータの発達を加速させました。さらにプラットフォームも日々進化しています。大量のデータの中から画像、テキストを分けたりする作業を超高速で処理できるものまで開発され、データ分析が容易になりました。

普及したビッグデータを活用して、企業はターゲットの趣味嗜好ペルソナの設定に役立てマーケティングをしていくのです。こうすることでロスの少ない販売が可能になるのです。

ビッグデータの活用例

では具体的にどうやってビッグデータを集めるのか、以下では見ていきましょう。

防犯カメラ

一昔前は単なる映像を映し出すものだったので、その場所に何名くらいの人がいたのか、犯罪の証拠確認などといったいざという時の確認ツール程度のものでした。しかし今は、コンビニの防犯カメラでも、ある顧客が手に取ったもの、後数秒間考えて棚に戻したものが何であるかまで分析されデータ化されています。

交通系ICカード

交通系のICカードは改札を通った顧客情報が瞬時に鉄道会社に送られる仕組みになっています。これにより、日時、時間帯を分析することができ、路線別に混み具合がわかりますので、ダイヤ改正の際に電車の本数を調整するために有効なビッグデータとなります。
また、そのICカードで買い物することで誰がどこでいつ何を買ったかもデータとして積み重なっていきます。

Nシステム

Nシステムはその車がいつどこを走ったかがわかるデータです。プライバシー侵害の問題はずいぶん前から言われてはいますが、犯罪捜査にはもちろんそれ以外にも、渋滞の予測やドライバーへの警告にも使えるため、有効なビッグデータとなります。
毎日のように膨大な量のデータが積みあがっていき、また車で実際にその場所を訪れたことで蓄積するデータのため、正確かつ高品質なデータと言えます。

選挙速報

選挙での出口調査もビッグデータと言えます。選挙率が50%を切る日本では、そこまで質の高いデータではないと言われることもありますが、嘘をつく理由もありませんし有効なビッグデータとなります。
これにより、だれに投票したかを調査し、選挙における当選予測が立つようになります。

ビッグデータは社会保障分野でも活用されている!

例えば2016年度から新たに始まった「マイナンバー制度」です。現在は社会保障、税、災害対策のみに使用されていますが、銀行情報との紐づけを将来的に行っていくと発表されました。これにより国民一人一人の資産とお金の流れはすべてビッグデータとして政府に保存されることになります。結果として、社会保障費はどれくらい国が負担すべきか、経済の動向は今後どうなるのかもすべて正確にわかるようになります。

ビッグデータ導入は容易ではない?経営層の意識改革が必要かも

ビッグデータは比較的大手の起業家ベンチャーでの活用例はありますが、その他の中小企業ではまだ活用されていないケースが見受けられます。理由の一つにデータの蓄積に時間がかかることからすぐに結果が得られないことがあります。いくら便利さや自社への活用事例を挙げたとしても、決裁が上司から下りない、費用対効果が良いのかわからないなどといった理由から導入は容易ではありません。

しかしそうはいっても、ビックデータの魅力はすでに認知されているため、活用に前向きな企業は今後も増えていくでしょう。

まとめ

ビッグデータを活用することで顧客の行動が理解できるようになりますので、自社商品への有効な販促行動が取れるようになります。データの蓄積には時間がかかるものの、蓄積されたデータは信憑性が非常に高く長期的に使用することができるでしょう。
是非この機会に導入を検討し、あなたのビジネスにいかしてみてはいかがでしょうか。

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