今までデータの保存は、ハードウェア自体を使用したり、外部メモリ(USBメモリや、CDR、フロッピーディスクなど)を利用していました。
最近はこれらのデータは主にクラウド上に保存されていますが、クラウドとはいったいどんな機能なのでしょうか。
今回はクラウドコンピューティングが活用されている理由から機能と有効性についてご説明します。
クラウドコンピューティングって何?
クラウドコンピューティングとはインターネットなどのコンピュータネットワークを経由してコンピュータ資源であるシステムをサービスの形でユーザーに提供することを言います。
難しく感じますが、例えばデータ保存するためのクラウド、サーバー、ストレージ、データベース、アプリなど普段みなさんがお使いのコンピューター上にさまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスのことを言います。
クラウドコンピューティングの利用目的
なぜこのようなサービスが普及したのでしょうか。
実は今までも似たようなサービスはありました。普段使用しているメールに対し、わざわざ保管をしなくても受信箱にストックされていきますよね。
これは典型的なクラウドの例ですが、この考え方を少し応用することで以下のような利用目的でクラウドコンピューティングを使うことができます。
アプリケーションの作成、テスト
簡単にスケールアップ ダウンできるクラウドインフラストラクチャを使用することで、お客様が頭の中にある構造をそのままPCに落とし込むことができます。これによりシンプルにアプリケーションの開発ができるようになりました。
データの保存、復元
全ての情報はクラウド上で保管できるため、持ち運びの必要はありません。また破損したデータをクラウド上から復元することもでき安全にビジネスを遂行することができます。
データの分析
AIによるディープラーニングによりデータ分析を高い精度で行うことができます。
オーディオ、ビデオのストリーミング再生
鮮明な動画、音声をあらゆる場所、時間でデバイスで世界中のオーディエンスとつながることができます。
インテリジェンスの活用
特定のサーバー上で情報共有ができるため、キャプチャしたデータから最適な解答を導き出すことができます。
ソフトウェアの提供
最新のソフトウェアバージョンと更新プログラムを時間や場所の制限なく顧客のニーズに応じて提供できます。
クラウドコンピューティングが導入されている理由7つ
クラウドコンピューティングはITリソースに対する企業の考え方を根底から覆すものです。特に企業で導入されている理由を7つに絞ってご説明します。
スピーディー
クラウドコンピューティングは今ではPCを購入し、ネットに接続するだけで基本的な設定はすべて済んでいます。
オンデマンドかつセルフサービスで行うことが出来、対象リソースが膨大な情報量だとしても瞬時に欲しい情報にアクセスできます。
低コスト
例えばかつてのフロッピーディスクやCDROM形式では購入費用だけでなく、保管のケースも必要でした。他にも、ハードウェアやソフトウェアの購入、オンサイトのデータセンターのセットアップと運用にかかるコストはかかりません。
迅速なスケーリング
クラウドコンピューティングは文字通りクラウド上にすべての情報をインプットできるため場所による地理的制限がありません。コンピューティング能力、ストレージなど必要な範囲で増減できるため無駄がなく地理的制限もなく利用できます。
高い生産性
オンサイトでのデータセンターであれば、通常ハードウェアのセットアップ、バックアップなどのシステム管理には時間と労力がかかっていました。クラウドでこれが行える場合にはその多くのタスクが不要となるため処理スピードもコストも大幅に削減できます。
高パフォーマンス
世界中のデータセンターネットワーク上でクラウドコンピューティングが稼働しているためより精度の高いコンピューティングへ定期的にアップグレードされます。そのため常に最新鋭のコンピューティングシステムを利用でき高効率的で程度の高いパフォーマンスを維持できます。
高い信頼性
クラウドコンピューティングは、バックアップ、ディザスター、リカバリーも低コストで行えます。そのため継続的に好きな時に好きなようにビジネスを継続させることができます。
強固なセキュリティ
クラウドコンピューティングのプロバイダーではウイルスによる感染その他の脅威に対し万全の態勢で臨んでいます。ポリシー、テクノロジー、広範なコントロールのセットでセキュリティを最大限強化してクラウドコンピューティングを保護します。
クラウドコンピューティングの種類
万人に共通するクラウドコンピューティングはありません。様々なモデル、種類、サービスがお客様のニーズに合ったサービスを展開しているのです。以下ではクラウドサービスを実装するためのクラウドコンピューティングの種類をご説明します。
パブリッククラウド
サードパーティのクラウドサービスプロバイダーが所有し運用するクラウドです。
これは自社のコンピューティングサービスをインターネット経由でお客様に提供します。
プライベートクラウド
単独の企業や団体が専用的に使用するクラウドコンピューティングリソースです。
これは購入企業のオンサイトに物理的に保存できサードパーティーのサービスプロバイダーに費用を払ってホスティングしてもらう必要があります。ただ管理上は楽ですしセキュリティに万全を期しているのであれば使用するのも良いかもしれません。
ハイブリッドクラウド
ハイブリッドクラウドは、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたようなものです。データやアプリをパブリッククラウドとプライベートクラウドの間で行き来できます。このことにより更に柔軟で住効率の良い情報処理が可能となります。
まとめ
クラウド上でのコンピューティングシステムはカスタマイズしやすく導入も簡単です。
いまお使いのパソコンにもクラウドの機能が搭載されているでしょう。
今までのように、メモリを無くした! データが消えたということ避けるためにも、ぜひ今後導入してみてはいかがでしょうか。