墓参り代行の副業と聞いて、思い浮かぶのは縁もゆかりもない他人に墓参りの代行を頼むなんて、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、遠方に引っ越した、子供が生まれたばかり、などの理由でなかなか墓参りに行けないという人からのニーズに応えるお仕事ですので、一概によろしくないとは言い切れないでしょう。
副業としてはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、お盆やお彼岸の時期には需要が高まる墓参り代行について、解説していきます。
墓参り代行の仕事内容
読んで字のごとく、墓参りの代行をする仕事ですが、墓石の掃除や草むしり、花や水を取り替え、お供え物、お線香をあげるのが主な内容です。
なかなか自分では墓参りに来られない人にとっては、代わりに墓周りの手入れをしてもらえるとあって人気のサービスとなっています。
作業完了の証拠として作業前と後の写真を撮り、依頼者に送ることで作業内容を確認してもらいます。
特別なスキルは必要なく、一人で黙々と作業をすることになるため、他の人と接することが苦手な方にはおすすめです。
墓参り代行の副業はどれくらい稼げるの?
墓参り代行を副業として行う場合は、業者のもとでアルバイトする場合と、直接個人間で請け負った場合に別れますが、直接請け負う方が手に入る金額は大きくなります。
地域や時期によって金額が変動しますが、依頼者が支払う金額としてはおおよそ1件につき5,000円から10,000円程度となっています。
業者のもとでアルバイトをした場合は自分の手元に入って来るのは多くてもその半分程度になるため、時給換算すると1,000円前後が多いようです。
個人間で請け負う場合は、クラウドソーシングサービスを利用した場合は10%から20%の手数料が引かれることになります。
1件あたりにかかる時間は1時間から2時間程度ですが、移動時間を含めるとと1日に多くの件数をこなすのは少し難しいかもしれません。
それらを考慮すると1日最大20,000円くらいの収入の見込みとなり、10,000円から15,000円が中央値となりそうです。
墓参り代行の副業のメリット
特別なスキルは不要!初心者でも始めやすい
基本的にやることは簡単な清掃のみですので、特別なスキルは必要なく、やったことのない人でも始めやすいことが一つ目のメリットです。
ある程度慣れればスムーズに作業を完了できるため、効率的に件数をこなせるようになっていきます。
依頼主と会わなくてもよい
業者のもとでアルバイトをするにしても個人間で請け負うにしても、依頼者と直接会う必要がないのも魅力です。
個人間で請け負う場合は電話やメールなどでやり取りはしますし、作業完了報告を行う必要がありますが、そもそも直接墓参りに来られない人向けのサービスですので、基本的に依頼者と直接会うことはありません。
接客の必要がないのは気持ち的にかなり楽な部分となっています。
短時間で高収入を得る事が可能
1件あたりの実働時間は短い割に高単価の仕事ですので、他の副業に比べて短時間で高収入を得ることが可能です。
大規模な霊園の近くに住んでいる場合は移動時間がかからないため、よりその恩恵を得ることができるでしょう。
墓参り代行の副業のデメリット
移動距離がネックになる事が多い
現実的に自分が行ける範囲での依頼を受けることにはなりますが、それでも霊園やお寺は街のはずれにあることが多いため、移動距離がネックになってきます。
場合によっては作業時間よりも移動時間の方が長い、なんてこともあるので思っていたよりも稼げないこともありえます。
安定収入にはならない
仕事の性質上、需要が高まる時期が限定されており、安定的な収入にはならないのもデメリットです。
また、外での作業になるため、暑さや寒さが厳しい時など体力的につらい場面も想定しておきましょう。
墓参り代行の副業の始め方
上記でも触れていますが、墓参り代行を副業として始めるには大きく分けて2パターンあります。
一つが墓参り代行を請け負っている業者のもとでアルバイトすること。
もう一つが直接個人間で請け負うことです。
業者のもとでアルバイトをする場合には求人サイトで探していくことになりますが、期間が限定されているため、いつでも求人が出ているわけではない点に注意が必要です。
個人間で請け負う場合は、SNSで探すか、クラウドソーシングサービスを利用することになりますが、こちらの場合でもいつでも仕事があるわけではない点に注意しましょう。
まとめ
直接自分で墓参りに行けない人のために、代わって掃除などを行うのが墓参り代行です。
実働時間の割には高単価のため、短時間で高収入を目指せますが、場合によっては遠方の霊園に行かなければならず、拘束時間が長くなるケースもあります。
特別なスキルは必要なく、依頼者に会う必要もないため、気軽に始めやすい内容のお仕事です。
ただし、写真を撮って作業報告することが必要なため、適当な仕事はすぐにバレますので、自分の親族の墓参りに来た時と同じ気持ちで仕事に取り組みましょう。