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プロスペクティングとは?意味や効果を解説します!

企業の利益のほとんどは既存の顧客に支えられていますが、ある程度の規模になるまでは新規顧客の創出は欠かせません。

もちろん既存顧客で十分な売上を立てられている場合でも、事業拡大のためには新規顧客の存在は無視できないところであるのは間違いありません。

新規顧客の獲得を検討している方は、プロスペクティングという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

今回はそのプロスペクティングについて、解説していきます。

プロスペクティングって何のこと?

端的に述べると、新規見込客の創出、です。

ここで注意が必要なのはあくまで創出するのは見込客であって、いきなり自社の製品やサービスを購入する顧客である必要はないということです。

まずは「購入するときはあなたのところで」、「今ちょうどこれが欲しかったからここで検討しようかな」と思ってもらえるように導くことが目的です。

そのためには、どのようなニーズがあり、どのような手法・内容であれば自社に目を向けてもらえるのかを考え、地道に情報を集める必要があります。

そうやって時間と費用をかけながら情報を集め、確実に購入意欲のある顧客への訪問や見積もり作成といった、実のある営業につなげていくのがプロスペクティングです。

プロスペクティングの効果と重要性

上記でも少し触れましたが、事前に購入を検討していることがわかっている相手に対しては、かなり有効なアクションを起こすことが可能です。

それはどのような機能を持ち、想定している効果と予算を把握していれば、そこにリーチする提案を確実に行うことができるためです。

これが購入見込のない相手に必死に営業をかけても思ったような効果は得られませんし、だからこそ世の多くの企業は多額の費用をかけて広告を打ち出すのです。

とはいえ、多額の広告宣伝費を用いて大々的に広告を打ち出しても、興味のない相手にとっては意味がなく、既存客に対しての販売促進となっている点は否めません。

ここがマーケティングの難しいところであり、やはりいかにして見込客の創出を図るかが重要であり、顧客の抱える課題やニーズを理解することが求められます。

プロスペクティング配信とは?

マーケティング戦略の一環であり、地道な情報収集の上でどう見込客を創出していくか、がプロスペクティングのキモですが、最終的にはこちらに目を向けてもらう必要があります。

そのためにはやはりなんらかの呼びかけが必要になりますが、これに注目した広告方法がプロスペクティング配信です。

今までもWebサイトにおける顧客の好みに合わせて広告を表示させる「リターゲティング広告」は存在しており、より購買意欲の高い顧客へリーチするものになっています。

しかし、これはECサイトで閲覧はしたが購入はしなかった、グーグルで何度か検索しているなどの離脱した顧客の情報をもとに表示されていますので、「もう一度おすすめする」広告になっているのです。

これがプロスペクティング配信の場合、サイトを訪れた人の購入履歴や位置情報、性別や年齢といったユーザーの属性などを元に、「これも気にいるのではないか」という予測のもとで広告を表示することが可能になっています。

具体的な例としては、Amazonで釣竿を購入したとしたら、一緒に使用する可能性が高いものとしてリールや釣り糸、長靴などもおすすめされることがありますが、あの仕組みがまさにプロスペクティング配信の機能です。

これが新規見込客の創出であり、より精度の高いマーケティングとなっています。

今までは「新しく知ってもらう」ためには動画広告やディスプレイ広告が一般的でしたが、これは数多く幅広く広告を行うため、興味のない相手にとっては意味がないだけでなく、ストレスを与えることでブランドイメージの低下を招く危険性もありました。

企業からしてみても、広告宣伝費の無駄になっている上に、見込客の取りこぼしを発生させてしまうため両者にとって望ましい状態ではありません

いかに相手の興味にあった広告をピンポイントで届けていくのか、広告体験を向上させるのか、マーケティングの精度を上げていくのかといった課題を解決してくれるのが、プロスペクティング配信なのです。

まとめ

プロスペクティングは、新規見込客の創出であり、地道な情報収集を元にこちらに目を向けさせるかを検討するものです。

一見それだけでは費用と時間をかけた割に購買に繋がりにくいのではないか、と思われるかもしれませんが、インターネット上の莫大なデータを元により興味を引くものをピンポイントで広告として届けることが可能なプロスペクティング配信を用いることで、ユーザーにとっても企業にとっても満足度の高い結果をもたらします。

もちろん最終的に購買につなげていくためのセールスが決定打になる場面もありますが、インターネット上でほぼ全ての経済活動が完結する今、人件費の削減にもつなげられる手法となり得るのではないでしょうか。

ただし、あくまでユーザーの問題解決を図る手段としての製品を販売するにあたり、その情報をどう届けていくかという手段でしかありませんので、広告の配信を目的としないよう注意が必要です。

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