副業のポイント

著書出版の副業とは?その内容や報酬相場を解説します

経験やセンスが必要で、ハードルが高いと思われがちな著書出版ですが、副業として始めるのは意外とハードルが低い事をご存知でしょうか。
もちろん誰でも簡単にできるわけではありませんが、一般的なサラリーマンでも自分の経験や知識を活かして本を出版し、稼ぐことは決して不可能ではありません。
本日は、そんな著書出版を副業として始める方法や報酬の仕組み、相場について解説します。

著書出版の副業を始めるには?

まず、著書出版とは「本を執筆し出版をする」事を指します。
「出版」と聞くと、なんとなくハードルが高そうに感じますよね。
例えば、有名人や既にヒット作をいくつも世に出している人なら、当然ながらハードルは低いです。そういう人達は、自分から売り込まなくとも出版社からオファーがあります。

一方、無名の一般人の場合は言わずもがな突然出版社からオファーが来る事はありません

しかしながら、面白い本を書いて自分から積極的に出版社に売り込む事ができれば、出版できる可能性は決して低くありません。
皆が同じ仕事をしているわけでも、同じ生活を送っているわけでもないはずで、本の内容は十人十色。差別化は十分に可能です。

「普通のサラリーマン」でも、誰しもが毎日何時間も仕事をしているわけでもなく、それぞれの仕事で身に着いた専門知識を活かして本を執筆すれば、同業種の方はもちろん、そういった職種を希望している人からも需要があります。
「普通の主婦」でも、家事や子育ての経験を本にすれば、家事や子育てで悩んでいる主婦からの需要もあるはずです。

有名人か一般人かではなく、本の内容によって出版、収入に繋げる事は十分に可能です。
むしろ、「一般人」が書いた内容は、同じ「一般人」からの共感を得やすく、大変需要があるでしょう。

TV等で見た事がある人もいらっしゃると思いますが、実際に普通のサラリーマンや主婦が副業として本を出版して稼いでいるケースも多く、普通のサラリーマンが副業として始めて、気付くと専業に、なんて事もありえない話ではないんですよ。

著書出版の報酬の種類と相場

ここからは、気になる報酬の種類や仕組みについて紹介します。
副業、つまり仕事として始める以上は、儲からなければ続けられませんよね。

著書出版によって得られる報酬は、大きく分けて「原稿料」と「印税」の2種類があります。
2つ合わせて支払われるケースもあるようですが、普通はどちらか1種類になります。
以下、「原稿料」と「印税」について詳しく解説していきます。

原稿料

原稿作成に対する対価が支払われます。

400字の原稿用紙1枚で単価が決まっており、著者の実績や知名度に応じて数千円~数万円になります。
例えば単価が1万円の場合、原稿を10枚作成したら10万円という計算になります。
  
しかし、無名の新人だと単価は安く、数千円になる事が多いようです。
単価が1,000円だとすると、100枚書いてやっと10万円ですから、結構大変ですよね。

当然それだと生活できませんから、副業として隙間時間に原稿をコツコツ仕上げて売り込みに行く事になるでしょう。

印税

「印税」はTV等でも耳にする機会が多いと思います。なんとなく仕組みをご存知の方も多いとは思いますが、印税とは、「作品の著作権使用料として作者に支払われるお金」の事をさします。本の場合は出版社から支払われます。

計算式としては、以下の通りになる場合が多いです。

(本の単価×〇%)×(本の発行部数)=印税収入

本の単価に掛けられる「%」は、著者の実績や知名度によって変わってきます。
全くの無名だと5%、実績を積んだ方や有名人の場合は20%といわれていますが、一般的には10%弱となる事が多いようです。

実際の金額を例として出すと、本の単価が500円、印税が10%、5,000部発行された場合は(500円×10%)×(5,000部)=250,000円 
つまり印税収入が25万円という計算になります。

尚、印税はあくまでも「発行部数」によって決まっており、発行された後の売上は全く関係ありません。
極端な話、先程の例でいうと5,000部発行された本が書店に並んで一冊も売れなくても、25万円が著者に支払われるというわけです。

また、本の売れ行きが好調で重版(追加で発行すること)を行った場合は、当然重版部数に応じて印税も増えます

初版発行部数は著者の実績や知名度によって出版社が決める為、著者が全くの無名の場合はそもそもの発行部数も少なく、また印税も低めの為、駆け出しの頃はあまり大きく稼ぐ事は難しいでしょう。
ただし、一度ヒットしてしまえば、新作を出した時に売れやすくなる為、発行部数や印税も上がりやすくなります。

その他の報酬

「原稿料」と「印税」の他に、収入を得る事ができるケースがあります。例えば、著書が映画やドラマ等で映像化された場合です。
相当売れないと実現しませんが、ありえない話ではありません。

映像化する場合の報酬は契約金として契約時に一括で支払われる事が多く、これも著者の実績や知名度によって変わってきます。

著書出版を副業とする場合の注意点

夢の印税生活も不可能ではない著書出版の副業ですが、いくつか注意点があります。

誰でも簡単に儲かるわけではない

著書出版は決してハードルが高いわけではありませんが、一冊の本を出版するには、原稿作成、出版社への売り込み等それなりの労力がかかります。
まず原稿作成の時点でそれなりのライティング能力が問われるわけですから、誰でも気軽に始められるわけではありません
また、1発大ヒットするなら話は別ですが、基本的に継続収入とするには新しい作品を産み続ける必要がありますので、楽して稼ぎたいという方にはおすすめできません。

現在の勤務先が副業禁止でないか事前に確認!

近年、時代の流れと共に副業を解禁している企業も数多くありますが、やはり副業を禁止としている企業はあります。公務員は最たる例で、副業禁止協定がありますから、ルールを破ってしまった場合は処罰されてしまいます。
著書出版の副業に限らずですが、副業を始める前にあらかじめ勤務先の上司に相談しましょう。

まとめ

著書出版の副業は、有名人や実績のある人でなくとも、普通のサラリーマンや主婦でも十分に稼げるチャンスがあります。内容ややり方次第では、「一般人」がベストセラー作家になるのも夢ではありません。
一度ヒットしてしまえば継続収入になり得ますし、夢の印税生活も不可能ではないのです。
本を読むのが好きな方、記事を書くのが得意な方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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