ゲームの開発になくてはならない要素としてプログラミングやBGM・グラフィックの作製が真っ先に挙げられると思いますが、デバッグやテストも欠かせない工程です。
これまでは据置型のゲーム開発が主流でしたが、スマートフォンの普及によって所謂スマホゲー、そしてゲーム以外のスマホアプリの開発も盛んになっています。そのためアプリのリリースに必要なデバッグ・テスター要員の需要も高まっていると言えます。
この記事ではそんなデバッグ作業員やテスターとは何なのか、副業として適しているか、収入はどれくらいになるのかを紹介していきます。
この記事の目次
ゲームのテスターやデバッグ作業員って何をする仕事？
まず、テスターとデバッグ作業員の違いはご存知でしょうか。最初にこの混同されがちな2つの仕事について説明します。
テスターとは文字通りアプリのテストをする人の事です。与えられたテスト仕様書に沿ってゲームをプレイし、その結果を報告書などに纏めます。ゲームが仕様書通りの動作をしているかキチンと確認しなければならないので、明らかに挙動がおかしいバグ以外でも期待通りの動きをしているかも含めて全て動作検証し報告しなければなりません。
デバッグとはテスターの仕事に加えて報告されたバグの修正までを含めたより広い意味の言葉です。バグを直すには当然プログラム等を修正しなければならないので、プログラミングの知識なども必要となります。
デバッグ作業員になるための流れは？
デバッグの仕事はゲームの開発会社が直接募集しているケースと、デバッグ専門の会社が募集するケースがあります。前者はゲーム開発が一定段階になると一気に募集をかけるイメージで、後者は登録制で仕事のある時に声が掛かる、というものです。
また、両者ともに募集の窓口はアルバイト情報サイトであったりクラウドソーシングのサイト、或いは会社のHPで直接募集をかけていることが殆どです。
会社が集中的にデバッグを行っている時は数週間程度の短期案件もありますが、基本的には数カ月から1年という長期的な仕事になることが多いです。
デバッグ作業員の給料・報酬はいくらくらい？
デバッグのアルバイトの場合だと時給800~1200円、派遣形態となると1200~1500円程となるようです。
テスターの場合は時給制ではなく、一定数のテストを検証・報告することで給与が支払われる、というパターンが多いです。
デバッグ作業員は任される仕事が増えてチームリーダー的な立ち位置になると時給が増えます。しかし一つの開発が終わると次の仕事を自分で探さなければならないことがあるため、安定的な収入源とはならないかもしれません。
テスターは例えばある一つの案件が5000円で高単価のように見えるものもありますが、作業は1~2週間掛かりっきりで時給換算すると最低賃金以下、ということもあり得ます。が、隙間時間にコツコツテストするという作業が可能なため、お小遣い稼ぎの副業としては向いているかもしれません。
デバッグ作業員は在宅でもできる？
結論から言うと在宅でのデバッグ作業の募集は数がかなり少ないです。理由として開発には機密事項に触れることが多いため、在宅での仕事だと漏洩する恐れがあるからです。そのためデバッグ作業は会社など指定のスペースで行われることが殆どです。ただ、可能性として一つの会社に長く勤めて信頼を得て、在宅での仕事を認めてもらうということはできるかもしれません。
逆にスマホアプリのテスターは在宅作業がOKという案件が多いです。ですので在宅に拘るのであればテスターの方が始めやすいでしょう。
デバッグ作業員は未経験でもできる仕事
デバッグ作業ですのでプログラミングのスキル、そして守秘義務を守れるかという点は重視されますが基本的に未経験でもできるのが特徴です。学歴や職歴も不問、服装も自由など、多くの人にとって働きやすい環境と言えるでしょう。
あると尚良い要素として、
コミュニケーション力に優れる
ゲームが好き
想像力・発想力が豊か
長期勤務や残業が可能
といった事が挙げられます。
テスターにはプログラミングスキルは基本不要ですが、先に上げた要素は共通して必要となります。また、同じ作業の繰り返しが仕事となるのでそれが苦にならない人はテスターに向いているでしょう。
まとめ
この記事ではゲームやスマホアプリのデバッグ作業員及びテスターについて紹介してきました。
デバッグ作業員とはゲームの不具合=バグを取り除く仕事、テスターはゲームが仕様書通りできているか確かめるためテストを行う人の事です。
どちらの仕事もアルバイト情報サイトやクラウドソーシングサービス、或いはゲームやデバッグ会社のHPに求人が掲載されているのでそこから応募します。
デバッグ作業員の時給相場はアルバイトや派遣といった業務形態で変化しますが、800円〜1500円と幅があります。テスターはあるまとまった数のテストを行うことで一定額が支払われる形態が殆どです。
在宅勤務に関して言うとデバッグは機密事項に触れることが多いので厳しいですがアプリのテスターは在宅での仕事が多いです。
デバッグ作業員もテスターも未経験者でもできるのが大きな特徴です。また服装などに関しても厳しい規定がないので多くの人にとって働きやすい環境と言えるでしょう。
ご自身の現在の勤務形態に合わせてデバッグ作業員またはテスターとして副業を始めてみるのはいかがでしょうか。