副業のポイント

遺品整理代行を副業でやると報酬はいくら?資格は必要?

孤独死が珍しいものではなくなり、メディアでは孤独死を防ぐには、身内が孤独死していたら、などといった内容を取り扱うことが増えてきました。

離れて暮らす親兄弟がある日突然、孤独死していたのが発覚した場合、暮らしていた家や部屋の片付けが必要になります。

もちろん同居していた家族が亡くなった場合も同様ですが、亡くなった方の遺品が多い時や体力的にご自分で片付けるのが難しいといった時には遺品整理代行を利用します。

今回はそんな遺品整理代行を副業として行うケースを解説していきます。

遺品整理代行って何をする仕事?

具体的な仕事内容としては、亡くなった方が使っていた物の整理、処分や形見分け、供養などを代行することが挙げられます。

冒頭でも述べた通り孤独死されていた場合だけでなく、基本的に人が亡くなった場合に発生する仕事であり、高齢社会となった日本においては今後ニーズが高まっていく仕事です。

遺品整理代行の依頼を受けた場合は、大抵は大型の家電を含む家財道具一式の片付けになるため、体力仕事と言えます。

また、一口に片付けといっても貴重品や遺族の方が引き取る物品、処分する物品、業者の方で買い取る物品に仕分けたあと、室内の軽い清掃を行うところまでが遺品整理代行の仕事となっており、それらの綿密な打ち合わせが必要になります。

ただ副業で行う場合は、仕分けする物品のリストに沿って実働を担当することになるでしょう。

業者によっては最後に軽い供養を行うところもあるため、宗教的な理由でどうしても手を合わせることができない方は事前に申告が必要です。

なお、遺体そのものの処理は特殊清掃を取り扱う別の業者が行いますので、衛生的な危険性はありません

遺品整理代行の報酬は時給1000円くらいから

気になる報酬の相場ですが、だいたい時給1,000円程度からになっており、地域によっては900円から1,500円と幅があります。

そこまで極端に安くも高くもない相場ですが、特に学歴や資格が必要ないことを考えると副業としては稼げる方と言えます。

業者によって3時間から4時間程度作業をして終わるところと、1日拘束され複数現場を回るところがあり、後者は基本的に日給制になっています。

日給の相場としては7,500円から12,000円程度となっており、8時間勤務で考えると時給はそこまで変わりませんが、休憩や移動中も時給が発生しているため、実働時間で換算すると少しお得かもしれません。

週末等に1回勤務で約10,000円、月4回で40,000円の収入になるため、副業としては比較的安定して稼げます。

副業で遺品整理代行をするための手順

副業として始めるには、遺品整理代行事業を取り扱う業者に雇われることが最も近道です。

最近では専門業者だけでなく、清掃業や解体業、便利屋やリサイクルショップなども遺品整理代行を事業として手がけており、企業名だけでは判別できません。

そのため、求人サイト等で「遺品整理代行」のキーワードで検索してみましょう。

また、遺品整理代行とは謳わずに求人募集をかけている企業もあります

そのような企業は軽作業や便利屋スタッフとして募集をかけていることが多いですが、採用されて初めて実は遺品整理代行のスタッフでした、と明かされ問題になることもしばしば見られます。

遺品整理代行に限った話ではありませんが、募集の際にきちんと仕事内容を明かしていない企業は問題があることが多いので、信用できる企業を探しましょう。

なお、募集時に遺品整理代行と出ていても、不法投棄や遺品を不当に安く買い取る詐欺を行なっている企業も中には存在します。

新しい企業だからダメというわけではありませんが、過去の実績や評判などから誠実な企業を探すことをおすすめします。

資格はなくてもOK!でもあったら有利

遺品整理代行をするにあたり、特に資格は必要ありません。

しかし、遺品の処分にはその地域のルールや高額なものの取り扱い方など幅広い知識が求められますので、それらを担保する意味で遺品整理士や遺品査定士といった資格を持っていると、重宝されますし、採用時にも有利に働きます。

遺品整理士は、主に遺品整理に必要な知識や法規制などを修めた資格で、遺品査定士は遺品買取に関する知識を修めます。

どちらも一般社団法人遺品整理士認定協会が発行する資格で、約2か月で受講料25,000円の通信教育を受けたのち、認定試験がわりのレポートを提出で合否が決まります。

合格後は年会費25,000円(2年分)の協会に登録し、認定証書が発行され、それをもって遺品整理士、遺品査定士を名乗ることができます。

あくまで副業として行う場合には資格は求められることはありませんが、依頼者からの信頼を得られるだけでなく、インセンティブをもらうことができるケースもあります。

心理的な抵抗感が遺品整理代行のデメリット

遺品整理代行のデメリットとして、心理的な抵抗感が挙げられます。

亡くなられた方が使っていたもの、暮らしていた空間に接するのは、どうしても抵抗感が生じます。

もちろん遺体の処理を行うことはありませんが、特殊清掃でもどうしても落としきれない汚れや臭気が残っている場合もあり、衛生的な危険性はないにしてもなかなかにハードな現場です。

そういったものが苦手な方にはおすすめできない副業となっています。

まとめ

遺族に代わり、亡くなった方の物品の片付けを行うのが遺品整理代行です。

概ね力仕事で特に資格も必要ありませんが、人の気持ちに寄り添う仕事であるため、体力だけでなく、誠実な姿勢が求められます。

道義に反した行動や態度は慎み、故人を偲ぶお手伝いをしているのだという気持ちが大切です。

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