Uber Eatsというデリバリーサービスをご存知でしょうか。
日本の従来のデリバリーサービスにはなかった画期的な仕組みが注目を集めています。
2016年9月に日本でサービスを開始して以来、東京をはじめ、横浜、名古屋、神戸、大阪、京都、福岡といった大都市圏に対応エリアを拡大させており、今後も各地への拡大が期待されています。
サービス開始から3年が経ち、知名度もかなり増してきたUber Eatsですが、今回は副業として取り組むメリットとデメリットを解説していきます。
Uber Eatsってなに?
そもそもUber Eatsとは、もともと配車サービスを行なっていたUberが手掛けるデリバリーサービスです。
従来のデリバリーサービスと異なり、提携しているレストランなどの料理を、登録した配達員が届けに行く、というもので、2019年6月には提携しているレストランは10,000件を超えました。
そして登録している配達員は、そのレストランの従業員ではなく、一般の人が自分の空き時間などに配達業務を担っており、Uber Eatsは飲食店と配達員、利用者の三者をつなぐサービスとなっています。
一連の流れを具体的に解説すると、利用者がUber Eatsのアプリ上で食べたい料理を探し、それを注文します。
するとその注文は飲食店に届き、飲食店は料理を用意します。
料理の用意が完了すると、その飲食店の付近にいる配達員に配達の依頼が届き、それを受けた配達員が利用者に届ける、といったものです。
利用者はアプリを通じて飲食店に代金を支払い、飲食店はUber Eatsに手数料を支払い、配達員は配達件数に応じた報酬を受け取ります。
パートやアルバイトと異なり、自分の都合のいい時間にやりたい分だけ働けるということで、配達員の仕事が注目を集めています。
Uber Eatsの配達員の気になる報酬相場
さて、それでは気になる報酬の相場ですが、時給換算にするとおよそ800円〜2,000円、中央値として1,000円程度といったところです。
ですので、副業として隙間時間や本職の終業後などにするのであれば、稼働時間とエリアにもよりますが、1日で5,000〜6,000円くらいは稼げます。
ただし、東京が最も稼ぎやすくなっている一方で、その他の地域ではまだサービスの利用率が高くないため、配達の依頼自体があまり来ず、思ったより稼げない場合もあります。
また、報酬は完全出来高払いとなっているため、道を知っている、知らなくても地図を見て指示された場所に迷わずにたどり着けるといった個人のスキルに加え、使用する車両のスペックによって依頼をこなせる数が変わっていきます。
自転車であれば体力はもちろん、クロスバイクを使う人の方が早く目的地までたどり着けますし、原付やバイクを使う人の方がより早いのは言うまでもありません。
そういった要素によって稼ぎやすさが変わるため、時給換算にした時に大きな差が出るのです。
Uber Eatsを副業にするメリット
地域や個人のスキル、車両スペックによる稼ぎやすさに差はありますが、働く時間を自分で設定することができるのは大きな魅力の一つです。
それ以外にもUber Eatsを副業にするメリットはありますので、解説していきます。
1、上手くやれば時給2000円超える
上記で解説した通り、完全出来高払いになっているので、依頼をこなせばこなすほど報酬は高くなり、時給換算にした時に2,000円超えしていた、というケースも珍しくありません。
配達を完了した時の報酬は、基本料金に加え、ブーストと呼ばれるシステムによって受け取る金額が増えていきます。
ブーストとは、依頼の多いエリア、時間帯によって報酬金額が上がるシステムです。
エリアごとにブースト倍率がアプリ画面に表示され、そのエリアで配達を完了すると、基本料金にその倍率をかけて、受け取り報酬が計算されます。
ランチタイムやディナータイム、休日などはブースト倍率が上がるため、それらの条件を勘案しつつ、依頼数の多いエリアで配達をするのが、最も稼げる方法と言えるでしょう。
2、インセンティブやクエストでゲーム感覚で出来る
さらにブーストに加え、インセンティブを得ることができるようになっています。
〇回配達すると〇〇円支給、といった内容のクエストが用意されており、他には指定された時間帯に指定の回数をこなす、くじ引きで当たると追加報酬、などゲーム感覚で楽しみながら稼ぐことが出来ます。
Uber Eatsを副業にするデメリット
自分の都合のいい時間に楽しみながら高収入を得られる、といいことづくめのように見えるUber Eatsですが、3点だけ注意したいことがあります。
1、体力勝負なので疲れる
自転車にしろ原付にしろ、依頼が入ったら店まで料理を受け取りに行って、指定の場所まで配達するというのは、かなり体力を使います。
安定した収入を得るためにはある程度は稼働しなければあらず、疲労が溜まっていきます。
とはいえ、近場の依頼を受ける、配達先から近い依頼を受けるといった工夫次第で体力の消耗を抑えることができるので、慣れていけば少しはカバーできそうですね。
2、自分で揃えないといけないものがたくさんある
配達員になるにあたり、配達用の折りたたみバッグとサポートセンターカードはUber Eatsから無償で貸与されますが、それ以外は支給されません。
スマホやアプリを用意するのはもちろん、モバイルバッテリーやスマホの防水ケース、自転車やバイクにつけるスマホスタンドなども必要になってきます。
そして必ずしも必要なわけではありませんが、バッグの中で料理を安定させるためにネックピローやタオルを用意することをおすすめします。
Uber Eatsの依頼はAIによってマッチングが行われており、利用者からの評価が依頼を受けられるかどうかの大きなポイントになっています。
そのため、料理がこぼれていたり、配達が遅いといった理由で低評価をつけられてしまうと依頼が来づらくなるため、料理を安定させつつ素早く届けることが必須となります。
その他にも荒天時に備えてレインコートやタオル、水分補給用の飲み物やペットボトルスタンドなど、細々としたものが必要な場合もあります。
3、労災が無い
一番大きな問題として、Uber Eatsの配達員は、雇用された従業員ではなく、個人事業主として契約を結ぶ形になっているため、事故に遭い怪我をしても労災認定となりません。
Uber Eats側から配達員用の保険が用意されていますが、これは配達員が事故を起こしたり物を壊したり、加害者となった時に適用されるのみで、配達員が被害者になった時の保険は用意されていません。
そのため、必要に応じて配達員は個人で医療保険や入院保険に加入することとなります。
まとめ
・自由度が高い
・上手くこなせばかなりの高収入を得られる
・ゲーム感覚でクエストをこなしてインセンティブをゲット
・体力勝負で用意するものが多い
・労災がない
働く時間や服装など、他の副業に比べ自由度がかなり高いのがUber Eatsの魅力です。
慣れれば簡単に高収入を得られるようになりますが、始める際に揃えるものが多いこと、万が一の際は労災認定にならないことに注意が必要です。