副業のポイント

テープ起こしを副業で始める方法と報酬相場を解説

在宅ワークなどでよく見かけるテープ起こしの副業。

「すきま時間に」「誰でもできる」といった募集文で多く見かけますが、具体的にはどういった仕事内容なのか、どれくらいの報酬なのか知らない人が多いのではないかと思います。本当にすき間時間を利用して簡単に稼げるなら、副業としてはオイシイですよね。

ここでは、そんなテープ起こしの副業について解説していきます。

テープ起こしって具体的に何をするの?

テープ起こしとは、収録された音声や動画データを文字に起こしていくことです。公演やセミナー、授業、インタビューなど、様々な内容のものを文字に起こします。

具体的な作業内容は、大きく分けると3つ種類があります。「あー」「えー」といった話す際に出てしまう余計な言葉もそのまま起こす「素起こし」、余計な言葉や繰り返しの内容を省いて起こす「ケバ取り」、素起こしやケバ取りで起こした文章を更にわかりやすい文章に整える「整文作業」です。

内容によっては専門知識がいる場合もありますが、基本的には聞いた内容をそのまま文字に起こすだけなので、慣れてしまえば誰でもできる、初心者向けの副業と言えます。ただし、速さと正確性は求められますので、その点だけ注意が必要となります。

テープ起こしを副業でやると報酬相場はどのくらい?

テープ起こしの報酬相場は、依頼されるデータの時間数によって変動します。

相場でいえば、60分の音声データで5,000円ほど。専門知識が必要になるなど、難しい案件だと報酬があがります。また、単純な文字起こしだけでなく整文作業や、話し手の特徴などをうまく文章に盛り込めるようになると、更に報酬があがったりします。中には、時間数では無く「1文字○円」の形を取っているクライアントもありますので、報酬はしっかり確認しましょう。

時給制はほとんどなく成功報酬なので、毎日コツコツ行えば、月に数万~十数万円くらいは稼ぐことができるでしょう。ノルマは無いものの、本業に影響が出ない範囲で引き受けるようにしたいですね。

テープ起こしの副業を始めるための手順

テープ起こしの副業を始めるための手順を見ていきましょう。

テープ起こしの仕事を探すなら、今はクラウドソーシングサイトに登録して探すのが一番手っ取り早いです。案件が豊富にあり、探すのに苦労はしないでしょう。その分条件や報酬はしっかり確認の上、自分にあった案件を探すようにしましょう。

依頼を受けたら、納期までにWordやメモ帳など、指定された様式で納品します。その際修正があれば連絡がきますので、指定の内容に修正します。修正箇所が多すぎる場合は報酬が減額されることもあるので、慎重に対応しましょう。問題無ければ、指定の口座に報酬が振込されます。

テープ起こしを副業で取り組むことのメリットデメリット

テープ起こしの仕事内容や報酬、手順を解説してきましたが、次はメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット1、在宅で出来る

まず大きなメリットとしては、在宅でできることにあります。

どこかに出社する必要は無く、自宅でいつでも好きな時間に取り組むことができるので、日中に本業がある人は特に副業にしやすいでしょう。納期さえ守れば毎日行う必要も無く、例えば土日に集中して行うなんてこともできます。すき間時間を効率良く使うことができるのが、最大のメリットと言えるでしょう。

メリット2、案件が豊富にある

案件が豊富にあることも、テープ起こしのメリットです。

クラウドソーシングサイトで「テープ起こし」と検索すると、様々な案件が出てきます。難易度に差はあるものの、多くの案件は「初心者歓迎」となっていますので、はじめてでも挑戦しやすくなっています。これから副業として始めたい人にとっては、まず案件を探すのが最初の壁だったりしますが、テープ起こしは探すまでも無く豊富にあります。

デメリット1、報酬が安定しない

次にデメリットを見てみましょう。まず、報酬が安定しにくい点があげられます。

案件が豊富にあり、1件につき5,000円もらえるのなら、報酬期待値は自然と高くなりますが、実はそうではないのが実情です。テープ起こしの案件は豊富にある反面ライバルが多いので、早い者勝ちとなるケースも多いのです。せっかく案件を請け負っても一番納品が早かった人だけが報酬を得る、なんてことも少なくありません。そんな状況ですので、テープ起こしに慣れたり、個別に案件を請け負うようにならないと、報酬は物足りなく感じるかもしれません。

デメリット2、国語力に自信がない人は手を出さない方がいい

テープ起こしにはそれなりの「国語力」が求められることもデメリットと言えるでしょう。

慣れれば簡単と言われていますが、それはある程度の国語力があってです。特に議会などでは答弁にわざと難しい単語を使う傾向にありますので、「語彙力」「読解力」に自信が無い人には向いていません。

テープ起こしの仕事に向いている人と向いていない人

テープ起こしの仕事に向いている人は、「パソコンの前に長時間座って作業できる集中力がある人」です。また「考えることを面倒くさがらない人」「自宅での作業時間を多く取れる人」にもオススメできます。特に集中力は大事で、聞き起こすために同じ音声を何度も聞くことになりますから、飽きずに放り投げない集中力が必要になります。

そのため、集中力が続かない人や、なかなかまとまった時間が取れない人にはテープ起こしは向いていないかもしれません。

音声認識ソフトを使う事はできない!その理由

さて、テープ起こしなら「音声認識ソフトを使ったほうが早いのでは?」を思う人もいるでしょう。なぜ音声認識ソフトを使わず、わざわざ人を雇ってテープ起こしさせるのでしょうか。

実は音声認識ソフトでは、まだまだ品質的に不十分であるため、正確に聞き起こすことが難しいのです。雑音で文章が崩れますし、話し言葉に機械がついてこられないのです。テープ起こしは「正確性」が必要ですから、たくさん手直しが必要になる音声認識ソフトは却って二度手間になる、ということです。

まとめ

自宅でコツコツ作業をすることが好きな人なら、テープ起こしの副業はオススメできます。ただし最初のうちはなかなか思うように報酬を得ることはできないでしょう。慣れてきて始めて、コンスタントに自分のペースで稼ぐことできるようになってくる副業です。

専門知識が必要無いので、これから在宅で副業を始めてみたいという人は、特に元手も必要な副業でも無いですから、試しにやってみるといいかもしれませんね。

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