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AISAS(アイサス)の法則ってなに?具体的に解説してみた

消費者が商品やサービスを認知してから、実際に購買行動に移るまでの行動心理を法則化したものをアイサス(AISAS)の法則とアイドマ(AIDMA)の法則と言います。
インターネットマーケティングにおいて重要視されている二つの法則ですが、ここではこのアイサスの法則についてご説明したいと思います。

アイサスの法則(AISASの法則)ってなに?

アイサスの法則とは、インターネットが普及してから主に提唱されるようになった消費者の購買行動を法則化したものです。
インターネットが普及する前の例を挙げると、あるお店が商品を売りたい場合、商圏は自分のお店の近くにいる人になります。近所の人の趣味嗜好などを調査して、どうすれば売れるかを考える方法が一般的でしたので、どちらかというと人力で行う街頭アンケートやポスティングを主としていました。

しかしインターネット普及以降は、日本全国のみならず世界規模でビジネスが展開出来るようになりました。購買層も千差万別、様々なデータが手に入るようになりました。
これにより消費者はどういう視点で物やサービスを購入するのかという事実が、データとして残るようになったためにこれらを法則化することにより購買意欲の高いお客様にアプローチが出来るということでアイサスの法則の提唱に至ったのです。

アイサス(AISAS)とは、Attention(注目・認知)、Interest(興味・関心)、Search(検索)、Action(購買)、Share(共有)の5つの概念の頭文字をそれぞれ取った呼び名です。以下ではそれぞれの意味についてご説明します。

1、Attention(注目・認知)

まず消費者は商品やサービスを何らかの方法で「知る」(Attention)、という行動に出ます。
知り方は様々です。例えば新聞の折り込みチラシ、DMや口コミ、CMやツイッターやインスタ、ブログなどから商品やサービスの情報を認知します。

認知の段階では、その商品やサービスに対して関心のない人であっても、それらの情報が頭に残ることがあります。インパクトのあるCMや著名人のブログなどで宣伝されている場合は印象が強いために頭に残るのです。最初からその商品やサービスに関心がある人には、より印象強く残ることでしょう。

2、Interest(興味・関心)

認知した消費者は、次にその商品やサービスに関心を持ちます。この段階が(Interest)です。
関心があるということは、言い換えるとニーズがあるということになりますので、うまくアプローチができれば購入につながる可能性がある段階です。

アイサスの法則の中でもここが特に重要です。ここで関心を持ってくれた人へ有益な情報を提供出来れば消費者は次の検索に移ってくれるでしょう。そうはいっても、販売者であるあなたは良いと思っていても、消費者である関心を持ってくれた人にとって不十分で、情報も乱立していたとすると、ここから先に進んでくれることはありません。

そのため、お客様の第一印象をよくする、ニーズに一致している、インパクトがあって有益な情報を与えることができれば次の検索につながります。

この第一印象に当てはまるのは、以下のものです。
・ホームページや広告媒体の記事の見出しやタイトル
・トップ画面がニーズに一致しているか
・広告文
・CMなら最初の数秒
このようなことに気を付けて関心を持ってもらいましょう。

3、Search(検索)

アイサスの法則の要となる部分です。あなたの商品やサービスに関心を持ってくれたお客様は、類似の商品やサービスを、他のホームページや広告媒体から探します。これが(Search)の段階となります。

商品の品質や素材、サービスの内容や価格など相違点を探すのです。近年では、「商品名 口コミ」や「商品名 デメリット」などのネガティブワードで検索をする傾向があるので、この部分の対策をあらかじめ打ち、他社より勝ることができれば次の購入につながります
事前にネガティブワードで検索されても、ここが劣るけれどここで挽回できる!デメリットをメリットに変えられるような有益情報などを出し惜しみなく情報を提供することで、お客様の共感も得られて良い結果をもたらします。

インターネットは便利ですが、その分世界中が競合になりますので、簡単に比較検討出来ます。そのため自社の優位性をしっかり提示することが重要です。

4、Action(購買)

ここまでの経過でお客様の購買意欲は十分に高まっています。しかしもし購買までの手続きが複雑で時間もかかるとしたら、お客様の購買確率が下がっていく可能性があります。

購入意欲を下げさせないためにも、商品カートはわかりやすくする、カード決済にも対応しておく、電子決済などの多様な決済方法も導入しておく、問い合わせ先はわかりやすく明記しておくなどの工夫は必要です。リアル店舗がある場合は、Googleストリートビューの画像を編集するなどして、道順を簡潔に示したわかりやすい地図を載せることも効果的です。

5、Shere(共有)

インターネットがない時代は購入してもらうことがゴールでした。もちろんアフターフォローはありますが、基本的には買ってもらったらそこで終わりです。しかしインターネットの登場により、共有という概念が登場しました。これが(Share)です。

シェアの具体例を挙げると、SNSへの投稿や食べログなどの口コミ、通販の商品レビューなどです。
現物を見ることができない消費者にとって口コミやレビューの影響力はとても大きいものなので、活用を間違えると痛い目にあってしまいます。
その反面、良い影響も拡散されていきます。消費者が思わず、SNSに載せたくなるような仕掛けをたくさんしておくことで、多くのお客様に信頼されるお店になることも出来ます。インスタ映えする料理の提供、SNSで投稿してくれた人への割引サービスなどを実施しているお店もあります。

まとめ

アイサスの法則は消費者の購買行動を示した法則です。段階別に打つべきマーケティング戦略も異なりますので、消費者が商品やサービスを購入するまでにこれだけのプロセスがあると理解しておくだけで、普段の売り方を意識できる魅力的な戦略として検討してみてはいかがでしょうか。

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