通学にも通勤にも大活躍の自転車。でも、毎日乗っていると気付いたらタイヤがパンクしているなんて事、ありますよね。どんなに気を付けて運転していても、自転車にパンクは付きものです。
もしパンクしたら自転車屋さんに行ってパンク修理をしてもらう方がほとんどだと思いますが、実はこの自転車のパンク修理、個人で副業としてお仕事にしている方もいて、しかも意外と気軽にできるんです。
今回は、そんな自転車のパンク修理の副業について詳しく解説します。
自転車のパンク修理の副業は気軽にできる!
自転車のパンク修理には専門的な知識と技術が必要というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際は以下のようにかなり気軽にできます。
資格などが必要ない
自転車整備に資格自体は存在しますが、資格が無いと整備してはいけないわけではありません。資格が無くてもパンク修理をしても良いのです。つまり、素人でもやり方さえ覚えて道具を揃えれば、パンク修理をする事ができます。
団体への加入なども必要ない
一部地域には自転車商協会等がありますが、加入しなくても整備をする事はできます。
ただし、地域の自転車組合で価格競争によって潰し合いにならないよう、各修理に最低料金が最低料金が定められている場合があり、あまりにも安くし過ぎると組合や他の自転車屋さんから苦情が来る可能性がありますので、注意が必要です。
意外と難しくない
パンク修理に関しては道具さえ揃えてしまえば、素人でもすぐにできます。
ざっくり言うと、タイヤからゴムチューブを外して、水に付けて穴が空いている所を探して専用のキットで補修し、ゴムチューブをタイヤに戻して空気を入れるだけです。
多少コツはいるかもしれませんが、特殊な技術は必要ありません。
必要な道具も決して高くない
特別な器具や機械は必要ありません。全て大型スーパーやホームセンターにて安価で揃います。パンク修理に使用する主な道具は、以下の通りです。
・パンク修理キット
・バケツや洗面器(水を入れる為)
・10mmペンチ(ナットを緩める為)
・ハンマー(プラスチック製、ゴム製)
・タオルや布
・油性ペン(穴に印を付ける為)
・空気入れ
ご覧の通り、高価でなかなか手が出ないものは1つもありません。これなら手軽に始められそうですね。
出張パンク修理はさらに需要あり
パンク修理をする為には、一般的には自転車屋さんに自ら持ち込まなければなりません。パンクした自転車を押して自転車屋さんに赴くのは、少々大変ですよね。また、夜遅くだと営業時間外で対応してもらえなかったりします。
でも、出張パンク修理であれば、作業員が自宅までパンク修理をしに来てくれますし、時間の都合さえ付けば夜でも対応できます。
その点から、出張パンク修理はかなり需要があります。
また、出張修理であれば店を構えなくても営業できますので、今後更に高齢化社会になってゆく事と、ネット人口が増えてゆく事を考えると、出張パンク修理は需要が高まり続け、副業という位置付けでも大きな収入源になるはずです。
ショップでバイト的に働くという選択肢もある
自分で副業として始めるのは少々ハードルが高いと感じる方は、まずは自転車のショップでアルバイトとして始めてみるのもいいでしょう。
アルバイトとしてパンク修理を含む自転車整備の経験を積めば、自然と技術が身に付き、自分一人でパンク修理の副業を始める事になったとしても大きなアドバンテージになります。
尚、ショップで働く場合も特別な資格や許可等は必要ありません。
ショップによっては、長く勤務をしていると自転車技士や自転車安全整備士の資格取得を勧められる場合もありますが、アルバイトを通して自転車の整備を長期的な副業、あるいは本業として考えるようになったら、頑張って取得してみてもいいかもしれませんね。
パンク修理の副業の報酬相場
パンク修理は経費がほとんどかからない為利益率が非常に高く、一般的には90%以上といわれています。
自分でやる場合は料金を自由に設定できますので、仮に出張修理であれば、パンク修理代金1,000円+出張費500円として、経費を引いた利益が1件900円と考えると、1日に4件こなせば利益総額は3,600円。
空いている時間を有効に活用して週2日程度の対応ができれば、月に3万円前後の副収入をを得られます。
大きく稼げるわけではないかもしれませんが、副業としては十分成立する金額です。
尚、自転車のショップのアルバイトであれば時給制で1,000円前後なので、いずれにしても、1時間あたりの単価は1,000円程度という事ですね。
価格設定の際に安くしすぎないように注意!
パンク修理料金を安くすれば、当然依頼数は増えます。ですが、元々単価が低いのに更に低くしてしまうと、かなり数をこなさなければなりません。
作業自体は簡単とはいえ、自転車を持ち運んだりしますし、作業中はしゃがみっぱなしになる事が多く体力を使う仕事ですから、がむしゃらにやっていると体を壊してしまう危険性もあります。
また、あまりにも数をこなし過ぎると1つ1つの作業が雑になり、ミス等でクレームが増えてしまう恐れもあります。
もちろん修理件数を増やす事も稼ぐ上で大切な事ですが、かえって上記の理由から稼げなくなってしまう可能性もありますので、安易に「安売り」をしないようにしましょう。
まとめ
自転車のパンク修理は、資格も不要で出張修理であれば店を構える必要もなく、かなりハードルの低い副業といえます。
また、若干体力を使う仕事ではあるものの、作業内容自体はとても簡単で、素人でも何度かやればすぐに慣れます。
田舎など、自転車屋が近くにない地域だと需要が高く、高収入に繋がる可能性が高いですし、高齢化社会の中で自転車のパンク修理はこれからも重要な役割を担う事となりますので、体力に自信のある方であれば挑戦してみる価値はありますよ。