副業のポイント

パーソナルスタイリストを副業で始める方法と報酬相場について解説

パーソナルスタイリスト、またはイメージコンサルタントと呼ばれる個人のファッションをスタイリングする仕事は一昔前よりも多くの人が就いています。

これは物が豊富すぎる為自分に似合うものが見つけ切れないといった時代背景や、メールのみでも仕事が完結出来るようになったことなどが原因です。そのため富裕層や芸能人向けの存在だと思われていたパーソナルスタイリストが一般層にまで浸透しているのです。

そこでこの記事ではそんなパーソナルスタイリストを副業として始める方法や報酬について説明します。

パーソナルスタイリストを副業で始めるために必要なもの

パーソナルスタイリストとして活動するために必要なことをこの章では「能力」、「道具」、「ブログ」の3つにフォーカスを当てて紹介します。

1、ファッションコーディネートの能力が必要

このパーソナルスタイリストという仕事には必須の資格というものがありません。なのでスタイリストとしての実力が何よりも必要となります。

具体的にはファッションコーディネートといった服飾への幅広い知識は当然として、カラーコーディネートの知見、顧客の悩みを引き出すカウンセリング能力、ヘアメイクアップなど、そしてプロとして働くという自覚が必要となります。
仕事の相手はスタイリングに関する素人なので極論を言ってしまえばそこそこの仕事でも何とかなるかもしれません。しかしそんなことを続けていればいずれ悪評が広まることは明白です。なので”プロの自覚”という要素を挙げました。

資格が必須ではないのであなたがどんなスタイリストであるのかを新しいお客さんに伝える必要があります。「自分はこんなことが出来るスタイリストです」ということを示すためにアパレルショップでの勤務経験、ブランドや専門学校でのデザイン経験、カラーコーディネーターや色彩検定の資格保有、骨格診断や顔診断が出来るなど、そういったスキルをアピールすると良いでしょう。

2、道具はメジャーやカラーチャートのみ

パーソナルスタイリストとして仕事するのに必要な道具は、依頼者や洋服のサイズを測るための「メジャー」、そしてどんな色を使ってスタイリングするか相談・説明するための「カラーチャート」が必須となります。
これだけでも仕事は可能ですが、より高度なスタイリングをするにあたってはパーソナルカラー診断のための色布(ドレープ)や、ヘアセットを行うための道具一式など、自分が出来ることを最大限発揮するための用具が必要となってきますので自身のスキルに合わせて揃えていきましょう。

3、集客のためにブログがあるとなおよし!

パーソナルスタイリストの会社に所属せず個人として開業するとなると窓口となるwebページが必要になります。これはペライチのような無料サービスでも良いのですが、それだけだと自分を知ってもらう事が出来ないのでブログを開設すると良いでしょう

ブログには自分がこれまで経験してきた仕事や取得した資格、お客さんから許可を得たのであれば「こんな悩みに対してこのようなスタイリングを提案しました」という実例なんかを載せると良いでしょう。また、スタイリングの仕事とは少し離れますがファッションの基礎知識やトリビア、色の合わせ方、骨格診断の四方山話みたいなものまで書いていくと、そのブログを読んだ人に「このスタイリストはこんなに知識があるのか」と信頼感を与えられます。

更に仕事とは関係のない日常のアレコレについて書いてみても、興味が惹かれるスタイリストとして認知されるかもしれません。
スタイリストとして実力をつけるのと同時に、こういった認知度を高める活動も副業として続けるには必要な事なのです。

パーソナルスタイリストの仕事の内容は?

ではパーソナルスタイリストは具体的にどんな事をお客さんに対して行うことで報酬を得るのでしょうか。この章では「ヒアリング」、「洋服のコーディネート」、「髪型のコーディネート」の3つに分けて説明します。

1、悩みや現状のヒアリング

まず、パーソナルスタイリストに相談するということはそのお客さんは何らかの悩みを抱えているはずです。その悩みや現状を上手くヒアリングするところからスタイリングは始まります。「自分にどんな服装が似合うのか分からない」、「〇〇というイベントがあるのでそこに適したコーディネートを組んで欲しい」などなどその内容は人それぞれ異なります。

そしてそのお客さんのパーソナリティ(体躯、骨格、髪の色、瞳の色、肌の色など)にあったコーディネートを組み立てていくのです。

2、洋服のコーディネート

ヒアリングが出来たら洋服のコーディネートに入ります。洋服を決めるにあたっては3つの要素が決め手となります。それは「色」「素材」「シルエット」です。
洋服の色はその人のイメージを左右する重要な要素です。例えば女性が全身ホワイトのスーツで決めていれば仕事の出来るカッコいいキャリアウーマンとして見られるでしょうし、ピンクを主体にしたコーディネートであれば柔らかい、温和なイメージを与えることでしょう。

洋服の素材もしっかりと考えなければなりません。暑い場所に行くなら涼し気な素材を選ぶであるとか、着座している時間が長いイベントであればシワになりにくい素材を選ぶなど、シチュエーションも様々でしょうから素材への知識も不可欠となります。

お客さんの体型を忘れてはなりません。例え色・素材がバッチリだったとしてもお客さんの体に合わないピチピチ或いはダボダボのシルエットだと折角のコーディネートが台無しになってしまいます。
これらの3要素を駆使してお客さんにピッタリの洋服を提案しましょう。

3、髪型のコーディネート

服装が変わればそれに似合う髪型も変わります。お客さんが何処かの美容室で髪型を決めてもらうよりも、パーソナルスタイリストであるあなたが全体のバランスと調和した髪型を提案することで服装との相乗効果が図れるのです。

髪型も顔の形や髪のクセ、頭皮の状態などなど色々な要素が絡んでスタイリングする必要があるので難しいものではあります。なのでスタイリストであるあなたがヘアセットまで行えるのならば理想的ですが、そうでない場合は美容師さんやヘアースタイリストさんにしっかりとイメージを伝える事が重要となります。

パーソナルスタイリストの報酬はどのくらいもらえる?

パーソナルスタイリストの報酬ですが、雇われの場合は時給制が多く、独立している場合だと歩合制になります。勿論独立している方が会社に行ってしまうお金がないので効率よく稼ぐ事ができます。
登録型のパーソナルコーディネーターという仕事だと時給2200円からとなっていました。

メールのみでやり取りするお仕事の場合、3~5種類のコーディネートを提案して5000円〜という料金体系が一般的の様です。
パーソナルカラー診断や買い物への同行まで含めたコーディネート提案だと3万円から、スタイリストによっては30万円となることもあるようです。

専業かつ有名なスタイリストになれば年収1000万円を越えることもあるようですが、副業でやる場合は月収3~6万円というのが相場となっています。

パーソナルスタイリストの仕事の始め方

繰り返しになりますがパーソナルスタイリストになるのに特別な資格は必要ないので今すぐにでも仕事を募集することは可能です。ですが何の経験・実績もない人に仕事は回ってこないでしょう。

なのでスタートはスタイリストとしての知識を得るために大学や専門学校に通うことが考えられます。あるいはまだ数は少ないようですがパーソナルスタイリスト養成の専門学校というのも出来てきているようですのでそこに通うのも一つの手でしょう。更にスタイリストとしての仕事を補強するためにパーソナルカラー診断や骨格診断、顔診断などができるようになると尚良しです。

そうして知識を得たらプロのスタイリストのアシスタントとして働くと業界の知見・経験がより増していくでしょう。
いよいよパーソナルスタイリストとして働くとしましょう。そこには2つ選択肢があります。会社に雇われるか、独立するかです。
会社に雇われて仕事をする場合、報酬が一部会社にいくので給料は多くありませんが、顧客の開拓や細々とした事務作業等をやってもらえるのでその点では楽だと言えます。但し細かい規約があったり仕事の度に報告書を書かなければならないなど、会社によっては面倒と感じる事をやらなければなりません。

更に言うと仕事のクオリティは雇われでも独立でも遜色あってはいけないので負う責任は変わりません。

独立して仕事をする場合は会社に持っていかれる報酬がない点が大きな魅力ですが、代わりに苦労するのが集客でしょう。パーソナルスタイリストの会社や独立した個人の数は多いのでその中で自分を選んでもらうのは大変な事です。そのためにはブログやSNSで情報発信をしてあなたというスタイリストを世間に認知させなければならないのです。

まとめ

パーソナルスタイリストは物質過多な時代においてお客さんに似合う洋服を含めてトータルのスタイルを提案する仕事です。
それには沢山の道具は必要ありませんが、お客さんのパーソナリティや服の特性、更には髪型などにも関心を持ってスタイリングすることが必要です。

資格は必須ではありませんがお客さんに自分を選んでもらうためには様々な経験を積んだり資格を取得したりして、更にそれをブログなどで発信することが必要となります。
会社に所属して仕事を斡旋してもらうか独立して自分で仕事を獲得するかで収入は変わりますが一般的に副業パーソナルスタイリストの月収は3~6万円とされています。

スタイリングの背景に様々な知識・経験が必要ですのでプロとして働くのは大変ですが、しっかりと仕事をこなせばリピーターやご新規の方も現れるでしょうからやりがいはあるはずです。

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