副業のポイント

サラリーマンが副業で新聞配達をするのはかなりの苦行!その理由を解説

新聞配達といえば学生がアルバイトで行っているイメージが強いですが、サラリーマンでも副業として行っている人がいます。実際に「過去に新聞配達をしたことがあるから」という理由で選んでいる人が多いそうです。

新聞配達といえば、「朝が早い」「結構体力がいる」など、割と大変なイメージが強いですよね。しかし、ただ配ればいいという簡単な業務内容であることを考えれば、副業として悪くなんじゃないかとも思えます。

今回は、そんな新聞配達のメリット・デメリットをもとに、副業としておすすめできるかどうか解説します。

サラリーマンの副業で新聞配達をするメリット

まず、新聞配達のメリットを見ていきましょう。新聞配達を行う上でメリットといえそうな点は2つあります。それぞれ解説します。

1、隙間時間で働ける

実は新聞配達のアルバイトには、時間の融通を利かせやすいというメリットがあります。

新聞配達といえば「早起き」。朝にスッと起きれる人じゃないと厳しいのでは?と思われがちですが、むしろ「早起き」さえきちんとできれば、これほど時間的融通が利く仕事もないのです。早起きといいますが、前日にしっかり睡眠時間をとれば良いわけで、例えば新聞配達がある日の前日は早い時間に寝ちゃえば、意外と早起きは苦ではなくなります。夜更かしする=十分な睡眠時間が取れないから朝がつらいだけですからね。

新聞配達のアルバイトは、配達の開始時間がきっちり決まっている上、決められた区間を配り切ってしまえばそれで終わりです。開始時間が早まることもなければもちろん残業もありません。配達だけなら2時間もあれば終わらせられるので、その日の予定に食い込みません。

しっかりと活動時間の管理ができる人なら、向いている副業といえるでしょう。

2、健康維持にはピッタリ

2つ目のメリットとしては、「健康維持にピッタリ」ということです。

日中に一般企業で働きつつ、朝一で新聞配達を行うということは、前項でも解説したとおり活動時間をしっかり管理しなくてはなりません。それゆえ、どうしても規則正しい生活を送らざるを得なくなります。この規則正しい生活というのは、人間にとって健康であるための必要不可欠な要素です。

また、新聞配達は肉体労働ですから、必然的に体を動かすことになります。運動不足の解消にもなりますので、普段運動する機会がない人にとっては良い運動になるでしょう。わざわざ高いお金を出してジムに通う必要もなくなるかもしれませんね。

規則正しい生活+適度な運動は、健康維持に欠かせません。副業の稼ぎが目的ではなく、これを目当てに新聞配達を副業にしている人も、実は意外と多いのです。

新聞配達のデメリットは意外と多い

では次は、新聞配達のデメリットを見ていきましょう。メリットがあればデメリットもあるものですが、新聞配達におけるデメリットは割と多く、いずれも副業として長く続けていくのは辛そうに思えます。一つずつ細かく見ていきましょう。

1、体力的にキツい

なんといっても新聞配達は肉体労働ですから、よほど体力に自信がないと務まりません。

新聞を契約している人ならわかると思いますが、原則的に新聞は毎日発行されますから、もちろん新聞配達も毎日行われます。そのため基本的にお休みは多くて週1、少ないところでは月1回となっています。まずこの時点で、毎日そんな生活を続けられる体力が求められます。

併せて、新聞配達そのものにも体力は必要です。自転車やスクーターの後ろに配達する分の新聞を積み込むわけですが、それがまたとても重いのです。1つの束で約7~10kg前後になるそうです。それを3~4束積み込んで配達に行くわけですから、体力に自信がない人はすぐヘトヘトになってしまいそうですね。なんとか配り終えても、その後の本業に大きな影響が出そうです。

続けられる体力、重たい新聞を運び配りきる体力。この両方が必須となるのです。

2、給料に限界があり、低い

体力的にかなりキツい新聞配達。頑張って続けても見返りとなる給料はそれほど高くありません。

新聞配達の給料には、大きくわけて2パターンあります。いずれも地域や新聞社、販売店によって違いがありますが、大体の平均は以下のようになります。

・時給制

1時間で1,000円前後が一般的です。配る新聞が朝刊でなく夕刊となる場合、これよりも少し少なくなるようです。このほか、早朝手当や皆勤手当などをつけているところもあります。配達する時間をだいたい2時間くらいとみると、毎朝出勤できて60,000円と計算されます。

・歩合制

どれだけ新聞を配達できたかで給料が決まります。また、単純に配った数なのか、担当している配達先の数かによって、単価が異なる点に注意しましょう。

例えば単純に配った部数で計算するなら、1部10円が相場です。1日に配る部数を200部とすると1ヶ月の稼ぎは60,000円となります。担当している配達先の数なら、1軒につき300円が相場となります。地域によって担当する軒数が異なりますが、平均すると100~200軒ほどのようなので、単純計算で30,000円~60,000円が稼ぎとなります。

いずれの場合も、月の稼ぎはだいたい60,000円前後に落ち着きそうですね。毎日休みなく働き、体力的に厳しい仕事をこなして6万円はちょっと低いかな、という気がしますが、皆さんはどう思いますか?

3、正月も仕事がある

「体力的にキツい」という項目で解説したとおり、新聞配達は原則毎日配達します。新聞の休刊日でもない限りお休みは無いと思っていいでしょう。休日だろうが、それこそ年末年始も配達の仕事をこなさなければならないため、「なんで自分だけ・・・」なんて感じてしまうかもしれませんね。

特にお正月は大変です。新聞を取っている人はわかると思いますが、折り込みチラシの量が尋常じゃありません。チラシだけで1部新聞ができそうなくらい量があります。そのため、普段の2回3回と販売店と配達地域を往復することになります。

4、事故にあう確率が高まる

意外と盲点だったりするのが、事故の可能性です。

朝なので、車が少なくて事故にはあいにくいのでは?と思われがちですが、実はその逆で、早朝こそ事故にあいやすい時間帯なのです。

車が少ない故に、スピードを出したり信号無視をする車が本当に多いため、新聞配達中に事故にあい、死亡してしまったという人もいるのです。

また、早朝は犬の散歩などで出歩いている人もいるため、そういう人・犬との接触事故にも気を付けなくてはいけません。

お互い油断しやすい時間帯だからこそ、気を付けなくてはいけません。寝起きで、判断力が低下しているという点も、事故にあいやすい原因です。

5、天気次第で最悪

しつこいようですが、新聞は原則「毎日配達」です。ということは、台風が来ようが吹雪が来ようが絶対に配達が休みになるなんてことはありません。

新聞配達は、基本的に自転車やスクーターを使って配達に行くため、天候が荒れているとその分だけ運転が辛くなり、事故の可能性も高くなります。

単純な暑さ寒さであれば、着るものでなんとかしのぐことができますが、例えば雨なら地面が濡れて滑りやすくて大変です。中でも大変なのが強風で、向かい風の中進んでいくのは相当至難の業です。しかも、新聞が吹き飛んでいく可能性もあるため、しっかり準備しないとしっちゃかめっちゃかになります。

おそらく、この「天候」にどう対処していくのかが、新聞配達を続けていくための必須テクニックとなるでしょう。

まとめ

特別なスキルがいらず、誰でも簡単に始めることができる新聞配達。学生時代、アルバイトとして行っていた人も多いのではないでしょうか。

サラリーマンの副業として行っている人も多いのですが、正直あまりお勧めできる副業ではありません。

確かに時間的な融通が利きやすく、またジムなどに通わずとも健康的に運動ができるというメリットがありますが、それ以上にデメリットが目立っています。

毎日配達する必要があるため休みがなく、よほど体力に自信がある人ではないと続けることは難しいでしょう。年末年始も当然のように仕事があり、なかなか休みが取りづらい仕事です。

販売店によっては考慮してくれるところもあるようですが、原則毎日あると思っていたほうがよいでしょう。もちろん天気の良し悪しなんて関係ありません。雨が降ろうが槍が降ろうが休みなしです。

また配達の時間的に、事故にあいやすいという危険もあります。スピードを出しすぎる車や信号無視をする車が多いので、接触事故を起こしてしまったという話は珍しいことではありません。

犬の散歩などで歩いている通行人もいるので、注意が必要です。

何より一番キツいのは、これだけ頑張って続けても見返りとなる給料が安い点でしょう。時給制であれ歩合制であれ、平均すると月6万円程度が相場です。

体力的に厳しく、事故にあう可能性もある仕事でコレは、よほど新聞配達という仕事にこだわりがなければ厳しいのではないでしょうか。

そもそも副業というのは、本業の隙間時間に、本業に影響が出ない範囲で、本業での稼ぎに+αが欲しいときに行うものです。

それを考えると、新聞配達という仕事は肉体労働ですから、「本業に影響が出る」という部分であまり勧められる仕事ではないといえます。

手っ取り早く副業をしたいなら、いまならネットビジネスがお勧めです。稼げるノウハウが確立している上、自宅でくつろいでいる時間にできるものが多いため、本業に影響も出にくいです。

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