副業のポイント

サラリーマンが副業で中小企業診断士をすると儲かる?本業と両立できる?

資格ブームの昨今、資格を取って副業に勤しむサラリーマンが増えています。「中小企業診断士」もその一つです。

「中小企業診断士」は国家資格のため、取得するには大変な努力が必要ですが、一度取得すれば副業にはもちろん、本業にも活かせるとあって、サラリーマンに人気が高い資格です。スキルアップを目指す人だけでなく、新聞の折り込みチラシなどで、誰もが一度は見聞きしたことがあるでしょう。

しかし必死に資格を取得したとしても、中小企業診断士は兼業でも行えるものなのでしょうか。中小企業診断士の仕事内容を見ながら、詳しく解説していきます。

中小企業診断士の仕事内容とは?

中小企業診断士とは、経営コンサルタントとしては唯一の国家資格のことです。

「企業が売上を伸ばし、コストを削減し、利益を上げるため」の適切な改善提案を行うのが主な仕事です。販売や会計、マーケティングなど、サラリーマンがスキルアップするために必要な内容が網羅されているため、資格というよりその内容目当てに学ぶ人も多くいます。

「中小企業診断士」を副業とする場合、主に行うことになる3つの仕事内容について解説します。

1、コンサルティング

コンサルティングは、中小企業診断士のメインの仕事の一つです。

中小企業の経営の問題点を診断して、解決案を提示したり、経営相談にのったりして、その企業の利益を上げることを目的とします。

そのコンサルタントが、仮に自分で同様のビジネスを行ったとして問題なく経営できる」という能力が見られます。コンサルティングは、企業から依頼されることもあれば、自分から営業をかけて診断することもあります。

では、問題分析から解決策まで、全て中小企業診断士が考えるかというと、実はそうでもなかったりします。問題の分析から解決策の提示を行うこと自体は、そう難しいことではないんです。

むしろ、その会社の人間よりよほど正確に問題を分析することができるでしょう。

しかし、解決策を全て伝えるのは企業のためになるかというと、根本的な解決にはなりません。もちろん、企業側もそれを理解しています。

ですから、コンサルティングのスタンスとしては、「困ったときに相談に乗るよ」という、あくまで一歩引いたスタンスとなります。実はこの線引きが結構難しく、グイグイ経営に口を出してしまったり、逆に全く相談に乗らずにほったらかし、というコンサルタントも存在します。

「この人に相談すれば、適切な解決策に導いてくれる」と企業に思われることが、中小企業診断士としてやっていくために必要です。

2、記事・書籍の執筆

中小企業診断士のノウハウをWEB記事や書籍に執筆し、その執筆料を稼ぎにしている人もいます。

しかし、WEB記事ならまだしも、書籍を出したところで収入を得ることが難しいでしょう。なぜなら、中小企業診断士が出す書籍は無数にあるため、よほど有名な人でなければ売れないからです。

寄稿したり、数人で自費出版など様々な方法があるにせよ、いずれもかけた工数に対して収入は期待できるものではありません。

「WEB記事ならマシ」と書きましたが、こちらもクラウドソーシングなどで1文字0.5円~と、決して割のいい仕事ではありません。

クラウドソーシングがブームである今、探せばいくらでもあると思いますが、せっかく苦労して取った中小企業診断士の収入に見合うかと言われれば、少なすぎるでしょう。

新人の中小企業診断士でも仕事が見つけやすい「執筆」ですが、これをメインにやっていくのはあまりオススメできません。

3、企業研修・セミナー等

新人中小企業診断士でも、稼ぎやすい仕事が「研修」や「セミナー」の講師です。

講師内容は、商工会議所のセミナーなどから企業研修講師と様々です。1回2時間ほどで4~6万円が相場となっているため、一番実入りが良い仕事内容です。

一流の講師になると、1回の講義で数十万円以上稼ぐことも可能ですから、コンサルティング以上に力を入れている中小企業診断士も多くいます。

こうした講師の仕事は多く、新人にも回ってき易いですが、その分ライバルも多いです。ライバルに差をつけるためには、ベテラン講師が行うセミナーに通い、しっかりした話術を身につけることが重要です。

ここの努力を怠ると、アッという間にライバルに仕事を取られてしまいます。

実入りの良い仕事内容なだけに、それに見合う努力が求められます。

中小企業診断士はサラリーマンが副業で出来る仕事か?

中小企業診断士は、サラリーマンでも副業として行うことは可能です。

上記の項目で中小企業診断士の仕事内容について、大きく3つ解説しました。ざっくり言うと「診る(コンサルティング)」、「書く(執筆)」、「話す(講義)」という内容にまとまります。

副業にできる理由は、この3つのバランスを、ライフスタイルに合わせて変えていくことができるからです。

例えば、コンサルティングや講義といった活動は、日中に時間が取れないと厳しいでしょう。しかし、執筆なら帰宅後に自宅のパソコンで行えます。

逆に、平日休みが取れるサラリーマンなら、その休みの日にコンサルティングや講義を入れれば良い訳です。

入れる仕事のバランスによって、月の稼ぎは大きく変わってしまいますが、副業としては充分やっていける仕事です。

中小企業診断士にも営業努力は必要不可欠

副業でできる仕事であるとは言え、しかし稼いでいくためには営業努力が必要です。

厳しい試験に合格し、中小企業診断士になれたとしても、当然ながら実績は0からです。いくら試験で良い成績を収めても、企業はそこを見てはくれません。ではどうやって仕事を獲得していくかというと、地道な営業活動が必要になってくる訳です。

最初のうちは、各都道府県が主催する中小企業診断士の研究会などに参加し、先輩の中小企業診断士と交流を持つところから始めましょう。その他、民間企業が企画する中小企業診断士向けのイベントに参加するというのもあります。

そこで様々な人と接点を持ち、そこから仕事を紹介してもらったり、無報酬でオブザーバーとして参加させてもらったりなど、少しずつ実績を積んでいくのです。

副業として中小企業診断士をやっていく場合、こうした営業活動が本業の人と比べて行いにくく、収入をあげられるようになるには年単位の月日が必要になるかもしれません。

サラリーマンの副業なら集客のハードルが低いものを選ぼう

中小企業診断士は、副業としてやっていけると言いましたが、サラリーマンの副業としてオススメできるかどうかというと話は別です。正直なところ、逆にオススメできない部類に入ります。

なぜなら、一番のネックになるのが「営業活動」。せっかく努力して中小企業診断士の資格を取っても、この営業活動ができなければ、中小企業診断士として稼いでいくことはできません。

本業があるサラリーマンには、充分な営業活動をする時間は取れないでしょうから、持ち腐れになってしまう可能性の方が高いです。

手っ取り早く副業を始めたいなら、営業活動を行う必要ないネットビジネスがオススメです。特に無在庫輸入なら、すでに集客のインフラが整っており、自分で開拓する必要が無いため、思い立ったその日から始めることができます。

まとめ

資格ブームの今、サラリーマンの副業として中小企業診断士を選ぶ人がいます。本業で使える知識が学べる点もさることながら、中小企業診断士の報酬もそれなりであるため、一石二鳥と考える人が多いようですね。

中小企業診断士の仕事は、大きくわけて「診る」「書く」「話す」の3つですが、副業なら「話す」、いわゆる企業向けの講義がメインとなるでしょう。

講義料は1回につき4~6万円が相場となりますが、ここで企業と専属で契約することができれば数十万円の報酬が手に入るので、副業の報酬としてはかなり大きなものになります。

しかし、中小企業診断士として稼いでいくためには「実績」が必要で、それには地道な営業努力が必要になります。正直、サラリーマンとして本業があるうちは、この営業努力に充分な時間を充てることができないでしょう。

そのため、かなり長期的なスパンで考えていく必要があり、実際に副業の収入を得るためには年単位になってしまうかもしれません。

手っ取り早く副業したいなら、ノウハウが確立され、自分で顧客を開拓する必要が無いネットビジネスがオススメです。特に無在庫輸入なら、誰でも勉強すればすぐに行うことができる手軽さがウリです。

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