副業のポイント

サラリーマンの副業として治験が楽って本当?真相を徹底解説

サラリーマン副業に、治験というものがあります。治験という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどういうことをするのか知らない人も多いのではないでしょうか。

よく治験のことを「裏バイト」「楽に稼げる」という人もいて、危険なアルバイトだと考えている人もいると思います。治験をしたことがある人の体験談もなかなかネットに無いため、余計に怪しく感じてしまうのかもしれませんね。

今回は、謎に包まれた「治験」について、本当に評判通り楽に稼げるのか?を解説していきます。

治験ってどんなことをするの?

そもそも治験とは、どんなことをする仕事なのでしょうか。

治験とは、自分の体を提供して、新薬や期限の切れた薬などのテストを行うことです。薬はというのは、開発されてから世に出回るまで、数多くのテストを行います。

テストは化学反応をみたり、動物実験などと様々ですが、その最終段階として「治験」、人体に対してのテストを行い、問題なく使用できるかどうかを判断しています。

治験には様々なタイプのテストがあり、1日で終わる短いものもあれば、1ヵ月以上の期間かけて行う長いものもあります。

治験中は入院生活に近く、決められた病院などの施設で缶詰生活となります。起床から就寝、食事の時間などは全て決められ、合間合間に投薬や検査を行っていきます。

それ以外の時間は、施設内にいれば基本的に何をしていても自由です。インターネットやゲームをしたり、本やDVDを持ち込んだりしてもOK。同じ治験をしている人同士で仲良くなることもあるそうですよ。

サラリーマンの副業で治験をやるメリット

新薬を作るために欠かせない治験。サラリーマンが副業で治験を行うメリットはあるのでしょうか。

とにかく楽に稼げる

治験の一番大きなメリットは、とにかく楽に稼げるということです。

治験中は施設から出られないものの、検査の時間以外は何をしようと自由です。検査に影響が出るような間食等はもちろんダメですが、ヒマをつぶせるならずっと寝ていたっていい訳です。

中にはパソコンを持ち込んで、アフィリエイトや転売で更に稼いでいる人もいます。

これ以上の楽な仕事は無い、と言い切ってしまってもいいくらいでしょう。

一度に大きな額を稼げる

治験と言えば「高額報酬」。この印象が強い人も多いでしょう。一度に大きな額を稼ぐことができるのも、治験ならではの特徴です。

治験は拘束時間も長く、極端に言うと「人体実験」ですから、自ずと支払われる報酬は高く設定されます。相場としては、通院で1日1万円。入院で1日2万円です。

例えば10日間の入院を要する治験なら、「10×2万円」で20万円の報酬です。1度に60万円以上支払われる治験もあるそうです。自分の体を実験材料として差し出しているのですから、当然といえば当然です。

健康診断をしたことになる

サラリーマンが治験を受けるメリットには、「健康診断がタダで受けられる」という点もあります。

治験を受ける前は、必ず被験者の健康状態を確認しなくてはなりませんから、申込の時点で全員が健康診断を受けさせられます。

健康診断を個人で普通に受けようとすると1万円近くかかりますので、これが無料で受けられるという点はちょっとありがたいですよね。

治験のデメリット

治験はメリットが多い副業ですが、もちろんデメリットもあります。ここで治験のデメリットをまとめましたので見ていきましょう。

審査が厳しい

治験は誰でも参加できる訳ではなく、参加するには厳しい審査に通る必要があります。

治験は人体実験ですから、「実験に耐えうる健康状態か否か?」という基準がとても厳しく設定されています。

体重やBMIの数値はもちろん、体型や持病、喫煙の有無なども見られます。特に肥満体型であると、審査に落ちることが多いようです。

採血が辛い

治験で一番考慮すべきデメリットは、「肉体的に結構辛い」という点です。

上で「治験は楽」と書きましたが、それは投薬や検査以外の時間の話です。投薬による副作用や検査の辛さは、普通に入院している以上のものになるでしょう。

特に採血が大変です。日に何回も行われるので、そのたびに痛いですし、貧血になる可能性もあります。人によっては未だに採血の後が残っているとか。腕がボロボロになることは覚悟しましょう。

ちょっと危ない話ですが、「むしろ血を抜かれるのが好き」「注射が好き」という人には向いているかもしれません。

スケジュールを合わせていく必要がある

サラリーマンが治験に参加するときのデメリットとしては、スケジュールが合わせにくいという点があげられます。

治験の日程は決まっていて、ずらすことはできません。サラリーマンだろうが学生だろうが、受ける全員がスケジュールを治験日に合わせる必要があります。

有給を使って参加できればいいですが、治験の審査に落ちたら何の意味もなくなってしまいます。

また、治験は長い期間で行われることも多いので、まとまった休みが必要になります

サラリーマンがまとまった休みを取ることは非常に難しいでしょうから、1日2日で終わる短い治験を探すしかないということになります。

治験の参加方法

続いては治験の参加方法について詳しく解説していきます。

いよいよ治験に興味が出てきた!という人は是非チェックしてみましょう。

1、治験紹介サイトに登録する

まずは、「治験紹介サイト」に登録します。

治験は仕事内容の性質上、普通のアルバイト情報誌などには掲載されませんから、こうした紹介サイトに登録する必要があるのです。

登録は無料のところが多いので、興味があればとりあえず登録しておいても損はありません。

2、Webから応募する

興味がある治験を見つけたら、紹介サイトから応募します。電話連絡が必要になる治験もあります。

3、健康診断と審査

治験に参加できる条件に当てはまるかどうか、健康診断や審査を行います。特に審査では健康状態の他、スケジュールが合うかどうかなども厳しく見られます。

また、条件に合えばだれでも参加できる訳ではなく、1つの治験には募集人数枠が決められています。

たくさん募集している治験もあれば、1~2人という限られた人数のみの募集もあります。

好条件の治験にはそれだけ募集も多く来るので、倍率は非常に高くなります。

4、合否判定

無事審査に合格すれば、治験に参加することができます。

入院に必要な持ち物や、前日までの食事制限など、治験開始までに準備すべきことが細かく指示されます。

5、入院

治験開始です。指示された病院へ行き、投薬や検査を受けます。

投薬や検査以外の時間は自由に過ごせるため、パソコンやゲームなど暇をつぶせるものを持ち込みましょう。

治験が終了したら、現金や小切手で報酬が支払われます。ちなみに治験で払われる報酬はアルバイト代ではなく、協力費という形となります。

20万円を超えたら確定申告が必要になりますが、そのときは「雑所得」での申告となりますので覚えておきましょう。

まとめ

新薬開発のために必要不可欠な「治験」。平たく言えば人体実験ですから、その見返りは大きく、1度に高額な報酬を受け取ることができる仕事です。

治験中は投薬や検査の時間以外は自由に過ごすことができ、とにかく楽に稼ぐことができる仕事と言われていますが、その反面検査はとても辛く、薬による副作用にも耐える必要があります。

メリット・デメリットの両方をしっかり天秤にかけ、覚悟をもって臨まなければならないでしょう。

とはいえ、高額な報酬から人気がある副業であることは間違いありません。好条件の治験募集には、たくさんの人が応募してきます。

そのため倍率は非常に高く、厳しい健康診断や審査に受からなくては、治験に参加することすらできないのです。

治験に参加するにはまとまった休みが必要なこともあるため、自由に休みがとりづらいサラリーマンには治験は難しいでしょう。

1日2日で終わる治験もありますが、副作用など翌日の仕事に響くことを考えたら、副業で治験をすることは避けた方が良いかもしれませんね。

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