交通量の多い交差点などでたまに椅子に座って何かを数えている人達を見たことはありませんか?この方達こそが交通量調査員なのです。実はこの仕事、かなり単純な作業内容でありながら割高な日給が貰えるので副業としても人気のお仕事なのです。この記事ではそんな交通量調査員の仕事内容や魅力、給料の相場、どのように案件を探すのか、調査に向いている人物等を紹介していきます。
交通量調査の仕事ってどんなことするの?
日給が比較的高いとして人気が高いお仕事が交通量調査員です。何をやっているのかというと、交差点や大型商業施設の近くに座って往来する車や人の数を手元にあるカウンターでカチカチと計測するのです。
調査する対象は車が主で乗用車、バス、タクシー、バイク、トラックなどに分類してカウントします。
人を対象とする案件も場合によってはあります。性別や大まかな年齢、あるいは歩きか走りか、自転車や車椅子に乗っている、ベビーカーを押しているなど、現場次第ですがこういった要素に分けて数を調べます。
交通量調査を発注しているのは公共の機関やデベロッパー、マーケティングの会社、コンサルタント会社など、身元がしっかりしている組織なので不安になることはありません。また、その目的も公共施設や道路の建設のための事前調査、商業施設の集客率調査といったものであり、有意義で世の中に必要とされている仕事と言えます。
交通量調査は副業の中でも作業内容がとにかく簡単!
年齢、学歴、資格、経験等の条件は不問です。面接等の選考が無い案件も。作業内容は極々単純であり頭も体も使わずに済みます。初めての人でも最初に説明を受けて30分も作業を行えばすぐに慣れます。基本的に他の作業員とコミュニケーションを取る必要もないのでとても気楽に取り組む事が出来ます。
現場では2人一組あるいは3人一組で作業することが多く、交通量の多い交差点等に派遣されます。
車両の交通量を調べる場合は車の大きさやナンバープレートを元に分類するだけですので難しくはありません。歩行者や自転車のカウントは見たまんまですので更に簡単ですね。
やる事が決まったら後はひたすらカウンターを押すだけです。シフト制ですので2~3時間毎の作業で1時間休憩に入るのが一般的です。
単純作業で日給1万円というのはとても魅力的ではないでしょうか。
交通量調査のベテランともなると日差し対策に帽子やサングラス、花粉や排ガスに備えマスク、寒さ対策に複数枚のアウター、腰痛にならないよう座布団やコルセットを用意することがあるそうです。
なお、常時監視されることはありませんが、調査は複数箇所でやるため適当にカチカチやっていると他の作業員と比べてオカシイということになってしまいますので真面目に取り組みましょう。
収入の相場
交通量調査は基本的に日給制です。拘束時間は8時間、12時間、24時間の3タイプが一般的です。勿論働きっぱなしではなく、2~3時間ごとに1時間程の休憩が入ります。
日給の相場は8時間では10,000~12,000円、12時間では12,000~15,000円、24時間となると20,000~30,000円になります。時給に換算すると1,000~1,500円といったところでしょうか。但し調査現場までの交通費が必要になったり仕事開始までの待機時間が発生する場合もありうるので事前に確認しましょう。
何故比較的高時給になるかというと、調査ごとに発生する単発のお仕事なのでより確実に応募者が集まるように高めに設定されているそうです。
なお、地方よりも都心のほうが需要が高く交通量も多いため時給は高くなりがちです。単発のお仕事ばかりですがお金は即日払いが多いのもこの仕事の魅力です。
派遣会社に調査員として登録していると交通量調査が常にあるわけではないので、商業施設でのアンケート調査やイベント来場者数の計測といった案件を案内されることもあります。
副業で交通量調査を始めるにはどうしたらいい?
交通量調査員の仕事はアルバイト情報のサービスから探すことが基本的な方法となります。賃金の即日払いは良いのですが、単発の仕事が殆どなので定期的に仕事が貰えないと継続的な副収入にはなりません。
コンスタントに交通量調査をしたいならば案件が多く掲載される大手のアルバイト情報サービスに登録して、条件に合う求人が来たらメールが送付されるようにしておくのがベストでしょう。
大抵は履歴書も要らず、webから応募することが出来ます。採用となったら向こうからの返信メールに詳細が記載されているのでその指示に従って準備・作業を行いましょう。
賃金の支払いは即日払いもありますが発注元によっては数週間後に支払われる事もあるので事前に確認しておきましょう。
この仕事は日給が割と良くて人気があるので仕事の募集があると比較的早く定員に達してしまいます。出来れば複数のサービスに登録しておいて定期的にチェック、あるいはメンションが飛んで来るようにしておきましょう。
なお、最も案件が多くなるのは交通量が安定している10月前後とされています。逆に連休や盆暮れ、年末年始は交通量の変化が激しいので募集は少なめとなります。
交通量調査が向いている人
「交通量調査に向いている人」という質問の答えは「初心者含め多くの人に向いている」という答えになると思います。
仕事内容は忙しさとは無縁の座った状態での単純作業ですので、むしろ寝不足だとうたた寝してしまう可能性があるくらいです。
体力もあまり消費しませんし無駄なコミュニケーションを取る必要もないので精神的にも気楽に作業が出来ます。
サラリーマンでも休日のまとまった時間に仕事をする事で副収入を得ることが出来るでしょう。
但し、屋外での長時間の作業ですので夏場は日差しや暑さ、花粉などが、冬は寒さと乾燥が大敵となります。更に交通量の多い場所では車の排気ガスによるダメージがあるのでマスクが必須となるでしょう。これらの要素に極端に弱いという方は交通量調査の仕事は厳しいかもしれません。
また、休憩時間の過ごし方にも注意が必要です。調査場所の近くにコンビニやファストフード店があれば良いのですが、そういったお店が何もないと無補給で地べたに座ったりブラブラするしかなくなってしまいます。そのため調査の度に付近の施設を確認して必要な荷物を用意する心構えが求められるでしょう。
まとめ
交通量調査員の仕事は働きやすい簡単な単純作業でありながら高い日給を貰えるので人気の仕事となっています。そのため募集がかかるとすぐに枠は埋まってしまいますから即応できるように備えておきましょう。
深夜の作業があったり土日のみの参加、単発の仕事、初心者でもすぐできる、といったように門戸の広い仕事となっています。
ただ、拘束時間や座っている時間が長かったり、環境による影響(気温、日光、花粉、排気ガス等)が大きかったり、休憩時間の過ごし方が現場によっては難しかったりするのでその辺りはしっかりと準備してから望みましょう。