副業のポイント

サラリーマンが副業で駐車場経営をして失敗する理由を解説

サラリーマンのオススメ副業に「駐車場の経営」がよくあげられます。

忙しいサラリーマンでも簡単に運営でき、初期コストもそれほどかからないからという理由ですが、それでもたまに「経営に失敗してしまった…」という話を聞きます。「手軽で簡単」なはずの駐車場経営、なぜ失敗してしまうのでしょうか。

それは「手軽」という部分だけを聞き、しっかり調べないまま手を出してしまうからです。どんな副業にもメリットがあればデメリットもありますから、特にデメリットについては深く掘り下げて調べなければなりません。それを怠り、メリットだけを聞いて安易に駐車場経営に手を出してしまった結果、失敗してしまうのです。

今回は駐車場経営が失敗してしまう理由について、詳しく解説していきます。

駐車場経営って何するの?

駐車場経営とは、自分の持っている土地を駐車場として貸し出すことです。もちろん貸し出して終わりではなく、駐車場の整備や安全対策、利用者への対応なども全て行います。

駐車場には様々な形態がありますが、副業の場合は「月極駐車場」や「コインパーキング」にして経営している人が多いです。少ない時間でも比較的手間なく経営でき、初期コストもそれほどかからないからです。

初期コストがかけられるなら「立体駐車場」にできれば狭い土地でも高い利益をあげることができますが、管理がとても難しいため副業には向いていません。

駐車場経営はどのくらい儲かる?

駐車場経営ではどれくらい儲けることができるのでしょうか。副業に多い「月極駐車場」と「コインパーキング」を例に見ていきましょう。

例えば月極駐車場の場合は「1台分の金額×契約台数」という計算です。1ヶ月2万円として、10台契約できれば20万円となります。

土地の広さや契約台数によってかなり左右されてしまいますが、常に満車にできれば安定した収入を得ることができるでしょう。

コインパーキングの場合は「15~30分でいくら」などという時間計算になるため、なかなか概算を出すことが難しいです。

回転率が良い土地であれば月極駐車場よりも利益を出すことができますが、季節や周辺の建物に影響されるので、安定性があるとは言えません。

目安を考えるなら、近所のコインパーキングの回転率を見て計算してみるのが一番手っ取り早いでしょう。

駐車場経営の副業としてのメリット

駐車場経営を副業として行うメリットは大きく3つあります。

聞くとどれもとても魅力的であるため、副業として経営しようとするサラリーマンも増えてきています。

1、余っている土地を有効活用できる

1点目は、持て余している土地を有効活用できるという点です。

相続で貰ったはいいけれど広さが中途半端で、家やアパートを建てるのも微妙、という土地も多いでしょう。

そんな腐らせてしまっている土地でも、駐車場としてなら問題なく活用できます。何もせずそのまま荒地にしているよりは、駐車場にしてしまった方が景観も良いため、近年は特に駐車場に変える人が増えてきています。

狭い土地でも車1~3台分の駐車場に変え、利益度外視でのんびり経営している人もいるそうです。

2、管理運営を任せれば放置してても収入が入る

管理を「人任せ」にしてしまえば、自分は何もしなくても収入を得ることができます。

コインパーキング運営会社に自分が持っている土地を提供するだけで、面倒な手続きから管理・運営を全て丸投げすることができます。

駐車場経営で手に入る利益を丸々自分の懐に入れることはできませんが、それでも一切の労力を消費せずとも収入が入ってくるのは大いに魅力的です。

ただし中には悪徳運営会社も存在するため、契約するときは1社だけでなく、複数社で検討するようにしましょう。

3、利回りがとてもいい

「利回り」とは、土地代に対する収入割合のことです。駐車場経営は利回りがとても良く、特に元々自分が持っている土地を利用するなら元手はほぼ0円ですから、立地条件によっては利回りが96%を超えるケースもあります。

また、駐車場経営には計算が必要無い点も大きなメリットと言えます。特に月極駐車場の場合は「1台分の金額×契約台数」のみで計算できるので、時間が取れない忙しいサラリーマンに向いています。

サラリーマンが安易に駐車場経営に手を出すと失敗する理由

メリットだけを見るととても魅力的な駐車場経営ですが、安易に参入して失敗する人もいます。失敗してしまう2つの大きな「理由」について解説します。

1、ライバルが多い

やはり、失敗してしまう原因の一番は「ライバルが多い」ことでしょう。

相手が個人経営ならまだマシで、コインパーキング運営会社が相手ならとても勝てない「値下げ合戦」に否が応でも参加させられることになってしまいます。

無理やり勝負させられ採算が取れなくなり、結果駐車場経営を撤退することにしたサラリーマンは、正直少なくありません。値下げ合戦が始まり、毎月の利益が右肩下がりになってくると精神的にもつらくなります。

今日日ライバルがいない駐車場はなかなかありません。今は無くても、いつか近くにライバルができる可能性が高いです。そのとき対応できるかどうかが、経営を続けていく鍵になるでしょう。

2、立地によって左右される

いくら土地があっても、駐車場としての需要が無い立地では経営する意味がありません。

一般的に駐車場に向いている立地は、車や人の通りが多く、道が狭くない場所です。特に道の狭さは重要で、いくら場所がよくても車が通りにくければなかなか停めてくれません。

車の出入りのしやすさは、駐車場経営ではとても重要視されるポイントです。

その他にも作る駐車場の形態も大切で、例えば集合住宅が多い場所なら月極駐車場が、商業施設やオフィスビルが多い場所ならコインパーキングが適しています。

駐車場経営はこうした立地に大きく左右されるので、いきなり初心者が参入してもうまく経営できない=失敗してしまうことになるのです。

リスクの少ない副業を選ぼう

駐車場経営は初期コストが少ないとはいえ0円ではないので、比較的リスクは高い副業といえます。

「失敗するかもしれない」不安があるなら、まずはリスクが少ない副業から始め、駐車場経営はゆくゆくの目標にするのが良いかもしれませんね。

元手0でリスクが少ない副業といえば「無在庫輸入」がオススメです。就寝前に1~2時間ほど作業するだけで、初心者でも簡単に稼ぐことができます。

「輸入」と聞くと難しい印象を持ちますが、実際は商品が売れたら仕入れて送るだけという、驚くほど簡単な内容です。

まとめ

駐車場経営はサラリーマンが手軽に行える副業と言われていますが、意外と事前準備が必要であったり、管理運営が大変だったりと、実は「失敗しやすい」副業です。

駐車場経営のメリットだけきいて安易に参入し、ライバルにやられて撤退するサラリーマンも少なくありません。

腐らせてしまっている土地を有効活用したい気持ちはわかりますが、なかなかまとまった時間が取りにくいサラリーマンには難しい副業かもしれません。

とはいえ駐車場としての立地が良ければ、コインパーキング運営会社などに貸し出すことで自分は何もしなくても収入を得ることができるので、一概に「サラリーマンNG」とも言えません。

現に土地を貸し出して稼いでいるサラリーマンもいるので、興味があれば複数の運営会社を検討してみると良いでしょう。

しかし駐車場経営をするなら、前提条件として「自分の土地を持っている」必要があります。無ければ土地を買わなくてはならず、副業とするにはリスクが大きすぎます。

よほど駐車場経営にこだわりがないのであれば、例えば「無在庫輸入」など、リスク0で始められる初心者向けの副業から始めましょう。

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