サラリーマンの人で副業を検討している人の中に稀に、「副業でラーメン屋を開けないものか・・・」と考えている人がいます。
確かにラーメン好きなら、一度は「自分のお店を持ってみたい」と夢見ることもあるでしょう。しかしラーメン屋を開業するには、ラーメンの修行をしたり経営の勉強をしたりと、一筋縄ではいかないように思えます。事実、開業しても1年も経たずに閉店したラーメン屋も少なくないですよね。
サラリーマンの副業には、アフィリエイトや転売といった副業にしやすいものから社労士など難易度の高いものまで様々ですが、果たして「ラーメン屋」は副業として成立するのでしょうか。
この記事の目次
サラリーマンが副業でラーメン屋をやるのは無理!その理由
はっきり言って、サラリーマンが副業でラーメン屋を成功させた例というのは聞いたことがありません。
誰も挑戦していない訳ではなく、挑戦しても失敗してしまうことがほとんどだからです。その理由について解説します。
1、体力的な問題
まず第一に、体力的な問題があげられます。
自分でお店に立ってラーメンを作るのは、想像以上に大変です。本業で疲れているところにムチを打って、ラーメンの仕込みから接客まで全部自分でやらなくてはいけません。いくら体力に自信がある人でも、毎日休む暇もなく働き続けることは不可能に近く、頑張って続けたとしても、いつか必ず体を壊します。
2、時間的な問題
二つ目の問題は、時間の捻出です。
ラーメン屋は、店を開いている時間以外にもやることがたくさんあります。スープの仕込みや材料の調達はもちろん、新しいラーメンの開発や他店の研究など、ラーメン屋を続けていくための努力をしなくてはなりません。ラーメン屋はその人気や憧れから開業する人が多いため、他と同じことをしていても簡単に淘汰されてしまいますから、リピーターを作るためには、常に鮮度が高いサービスを提供し続ける必要があるのです。
3、能力的な問題
最後は、能力的な問題です。
ラーメン屋を開業するにあたり、特別な「資格」は必要ありません。しかしラーメン屋としてやっていくなら、それなりの「ラーメン修行」が必要になります。
よほど味覚センスがあるなら話は別ですが、通常ならどんなに短くても3年は修業する必要があると言われています。中にはラーメン屋での修行だけでなく、調理師学校にも並行して通い、料理の基礎から学ぼうとする人もいます。それだけやっても、ラーメン屋の経営は難しく、4割以上のラーメン屋が1年以内に閉店しています。
サラリーマンをやりながらでは、お客様を満足させられるほどの腕前になるのは難しいでしょう。
経営者・オーナーになるならサラリーマンでも副業で出来る
どうしてもラーメン屋開業の夢を諦めきれない!という人は、自分がラーメン屋の経営者・オーナーになることを考えてみましょう。
自分は裏方に徹し、ラーメン屋の日々の運営は人を雇う訳です。これなら、サラリーマンを続けながら副業としてラーメン屋を経営することは可能です。そのためには「ラーメン屋の経営経験がある、信頼のおける人脈」が最低限必要になりますが、そういう人と「共同経営」という形でラーメン屋を経営しているサラリーマンは、成功しているかどうかはさておき案外多かったりします。
会社にバレずに副業でラーメン屋を経営することもできる
副業といえば会社にバレたくないものですが、しっかり対策すれば会社にバレずにラーメン屋を経営することもできます。
副業がバレる原因としては、確定申告があげられます。
副業での年収が20万円を超えると確定申告しなくてはいけないのですが、その際うっかり住民税を会社給料からの天引きのままにしてしまい、住民税の金額を会社に見られバレてしまう、という訳です。
対策としてはいたって簡単で、副業分の住民税を会社天引きではなく普通徴収にし、自分で払うようにすればOKです。
これなら会社に通知が行くことがないので、自分が誰にも話さなければバレることはありません。
もう一つバレる原因としては、自分が経営しているラーメン屋に従業員として働いているところを見られることです。「会社から離れてるから大丈夫」ではなく、どこに本業の関係者がいるかなんてわかりませんから、細心の注意を払いましょう。
脱サラして修行するところから始める人の方が圧倒的に多い
サラリーマンの人がラーメン屋を開業しようとするとき、脱サラして修行するところから始める人の方が圧倒的に多いです。
前項で「経営者・オーナーとしてなら副業でも可能」と書きましたが、やはりサラリーマンの副業としてラーメン屋を成功させるのは至難です。
いわゆる何の修行もしていない「素人」が片手間にやれる仕事ではないことをわかっている人が多いので、たいていは本業であるサラリーマンをやめ、本腰を入れて修行することを選びます。
「経営ならラーメン屋としての修行は要らないのでは?」と思う人もいるでしょう。特にサラリーマンは数字に敏感ですから、ラーメンの腕は無くても経営していける、と思ってしまいます。
しかし、ラーメンのことを知らなければ「利益」の出し方はわからないはずです。ラーメン屋で修行するということは何もラーメン作りの腕をあげることだけではありません。
原価と利益、顧客の回転率、客単価の上げ方など、経営の面からも学ぶことはたくさんあるのです。だから本気の人ほど、覚悟を決めて脱サラし、ラーメン屋で修行するのです。
ラーメン屋の開業資金の相場
さてここで、ラーメン屋の開業資金の相場を見てみましょう。
一般的に、広さ10坪程度のラーメン屋を開業しようとすると、1,000万円近くかかると言われています。これは土地代や店内の設備費用、初回の運営費など初期費用だけの計算です。
これに月々の運営費や宣伝費等を考えるともっとかかりますから、ある程度資金には余裕をもっておいた方が良いでしょう。
この資金調達が、ラーメン屋開業にあたっての最初の壁になります。全部自費でまかなえれば良いですが、ほとんどの人は銀行からの融資などを利用するでしょうから、「失敗したときのリスク」は常に考えておく必要があります。
副業でお金を稼ぐならラーメン屋以外にもできることはある
「ラーメン」にこだわらないのであれば、稼げる副業はたくさんあります。
例えばアフィリエイトや転売、ウェブライターなどが代表的な副業でしょう。本業の片手間にでき、かつリスク0でできる仕事ですから、自分のペースで取り組んでいる人もたくさんいます。
中には本業以上に副業で稼いでいる人もいます。ラーメン屋のように数年単位で修行する必要もないので、気持ちも楽です。
はじめて副業したいという人には、「無在庫輸入」がオススメです。注文が来たらそのときに商品を仕入れて売るという内容なので、元手0円で始めることができます。
在庫を抱える必要もないので、家の中が商品だらけ、ということもありません。
まとめ
「サラリーマンが副業でラーメン屋を行う」というのは、よほど人脈と運に恵まれなければ無理と言えるでしょう。
開業したラーメン屋の4割以上が1年以上で閉店するほどの競合性が高い業種ですから、副業でやるには時間もノウハウも足りなさすぎるのです。
経営者・オーナーという立場なら副業としてできないことはないですが、それでも失敗するリスクは高いです。その際は、副業が会社にバレないように、しっかり対策を行いましょう。
ラーメン屋を開業しようとするほとんどの人は、覚悟をもって脱サラし、ラーメン屋で修行しようとします。
開業資金は1,000万円以上かかるとも言われてますので、失敗しないためにも万全の準備を行う必要があると理解しているのです。
副業で会社にバレないように、と考えているようでは、ラーメン屋を開業することに対する覚悟が足りません。
特にラーメンにこだわりはなく、副業で稼ぎたい、というだけなら、無在庫輸入がオススメです。元手0で始めることができ、比較的初心者でも簡単に利益を上げることができます。