あなたが35歳の正社員の会社員だと思って話をします。
あなたの名前を、木村さんとしておきます。
あなたが明日、いつも通り会社に出勤すると、上司がやってきてこう言いました。
「木村君、きょうは14時で帰っていいから。今日だけじゃなく、明日もあさっても、ずっと14時で帰っていいから」
そのときあなたは、どう思いますか。
「やったあ、これで毎日釣りに行ける」って喜びますか。
もちろんそんなことはないですよね。
あなたは上司にこう尋ねるはずです。
「課長、14時に帰っても、給料は同額もらえるのでしょうか・・・?」
上司は笑ってこう答えるでしょう。
「そんなわけないだろ。。。1日4時間しか仕事をしないのだから、勤務時間が半分になる。ということは月給もボーナスの査定も半分になるってことだよ」
あなたが真剣な顔つきに変わると、上司も笑うのを辞めました。
そして上司は真顔でこう言いました。
「嫌だったらいつでも辞めていいからね。来月からうちにAI(人工知能)搭載の最新パソコンが30台入ってくるんだ。このAIパソコンが100%稼働したら、うちの社員は3分の1にまで減らせることができる。当然君は残っていられるかどうか分からない。
そしてこの私だってそのときこの会社に居られるかどうか分からない」
あなたはこの話をSFのように感じますか。
それとも10年後の世界のように感じますか。
どちらも間違っています。
これは明日起きてもおかしくないシチュエーションなのです。
この記事の目次
人手不足だからクビにならない、という認識の甘さ
2017年12月、日本の株価がバブル後最高値を更新しました。
不祥事を起こしている数社ほどを除けば、ほとんどの上場企業は過去最高益を叩き出しています。
人手不足が深刻化しています。会社はもうブラックになろうとしてもなれません。会社は社員を宝石のように扱い、社長は社員に頭を下げて働き続けてもらわなければなりません。さもないと、すぐに辞められてしまうからです。
日本企業も日本経済もとても元気です。
だから、冒頭に紹介したような、社員を14時で早帰りさせるとか、社員の数を3分の1に減らすといった状況は起こらないと思いますか。
それは間違っています。
人手不足で企業業績がいいからこそ、会社は人がいなくてもよい態勢づくりを進めているのです。
会社の社長や経営陣は、社員に頭を下げて働いてもらわなければならない状況を歓迎しません。
だから社長たちは「辞めたければ辞めればいい。代わりはいくらでもいる。パソコンとシステムとスマホとAIとクラウドを使えば、人なんて要らない」と考えているのです。
才能もスキルもないから副業をしなければならない
もちろん、あなたの会社は、いますぐあなたに辞められたら困ります。ですのであなたも1日4時間くらいは「本業」の企業で働くことができるでしょう。
でもよく考えてみてください。
9時から14時まで(途中1時間昼休みをはさむ)の4時間しか働かない会社のことを「本業」と呼べるでしょうか。
そうなのです。
だから僕は、あなたに「副業を始めたほうがいいですよ」とアドバイスしているのです。
しばらくすると、日本の働き方の中には本業も副業もなくなります。
本業だけで家族を養っていけるのは、ほんの一握りのエリートだけになるでしょう。公務員だって副業をしなければならないくらい仕事が減り給料が減るでしょう。
いま、どういう人が副業をしているかご存知ですか?
隠れた才能を切り売りできる人が副業をしていると思っていませんか?
違いますよ。
才能がない人、スキルがない人が副業をしているのです。
才能がないスキルがないといっても、僕は副業をしている人を馬鹿にしているのではありません。
その逆です。
僕もかつてはサラリーマンをしながら副業していたから、こんなふうに言うのはちょっと恥ずかしいのですが、でも言います。
僕はいま副業している人を、心の底からリスペクトしています。
いま副業をやっている人は、気づいてしまった人たちなんです。
自分には才能がない、いま会社に放り出されたら、路頭に迷うことになる。
仕事のスキルといっても、この会社にいる限りは通用するけど、転職すれば使い物にならなくなる。
それならいま、副業をしておかなきゃ。
そう思って副業をしている人たちばかりです。
僕も副業サラリーマン時代はそうでした。
だから僕は、いま副業をしている人をリスペクトしているんです。
僕は副業している人とすぐに分かりあえます。
「そうですよね、副業しないなんてありえないですよね」という具合に、すぐに理解しえるのです。
副業は「趣味がお金になった」と喜んでいるレベルの話ではない
あなたの副業のイメージってこういう感じではないですか?
- 動画をつくるスキルがあったから、ユーチューブにのせてみたらヒットした。
- 着なくなった服を少し飾り付けして古着として売ったら儲かった。
- スマホのアプリを使って企業からのアンケート調査に答えたらタバコ代になった。
いま、日本人の多くのサラリーパーソンが思い描いている副業は、このように、趣味がお金になったというケースです。
または、暇な時間をうまく活用して小遣いを稼ぐというケースです。
でも僕があなたにお伝えしている副業は、そんなレベルのものではありません。
しっかり月に30万円とか50万円とかを稼ぐ副業です。
もちろん副業なので、1日最高でも3時間しか副業に時間を割くことはできませんよ。
しかもその3時間は、本業の休み時間とか休日とかを使ってどうにかこうにかこしらえた1日3時間です。
僕はいま、1日3時間だけ副業に時間を割くことで、月に30万50万を稼ぐ副業を、あなたに教えたいと思っているのです。
だって考えてみてください。
いま、「副業をして儲けた」って喜んでいる人って、月2~3万円稼いだぐらいではしゃいでいるのですよ。
月2~3万円って、年間24万~36万円ですよね。
子供がいらっしゃる方なら分かると思いますが、年30万円程度のお金なんてあっという間に消えてしまいますよね。
年収が30万円増えたからって、まったく生活は潤わないですよね。
ないよりはありがたいっていう程度でしょ。
年30万円のために、1日3時間も費やしたくないですよね。
ですので、僕があなたに教える副業は、月2~3万円稼いで喜ぶといったような趣味レベルの話ではありません。
本物のビジネスパーソンはみんなで陰でしっかり死に物狂いで副業をしている
なんであなたは、副業をしないのですか?
本業が忙しいからですか?
僕は先ほど、副業をするのに1日3時間が必要と言いましたが、これは平均時間のことです。つまり1日3時間必要ということは、週21時間必要ということですよね。
それなら、日曜に15時間集中して副業すれば残りは6時間でいいので月~土は1日1時間でいいのです。
それでも、本業で忙しいから時間がつくれないでしょうか。
違いますよね。
副業をやらない人は、副業をすることを躊躇しているんです。
そして躊躇してもいい理由があるのです。
なぜなら、副業は本業の会社への裏切り行為だからです。
副業をしない人はこう考えているのです。
- 副業は、ビジネスとしては邪道だ。
- 本業がうまくいっていないから副業をせざるを得ないんだろ。
- 私だって副業のネタくらい持っている。やろうと思えばすぐにできる。
- 勤務先の会社が正式に副業を許可すれば、私だって副業に取り組む。
- でも会社が正式に許可するまでは、陰でこそこそ副業なんてしない。
- それがビジネスパーソンとしてのモラルだ。
でも、それは本心ではないですよね。
本当は副業をしたいはずです。
でも躊躇してしまっているんです。
しかも、躊躇してもいい理由があるのです。
だって会社が副業はダメだって、言っているのですから。
あえてあなたに厳しいことを言わせてください。
躊躇を正当化しないでください。
だって、社員に副業を禁じる会社って、正しいのでしょうか。
例えば、サラリーパーソンが株式に投資をして利益を得たら、これは副業ではないのでしょうか。
なぜか不思議と、日本の企業は社員が個人投資家になることは副業とはみなさないのですよね。
でも僕から言わせれば、サラリーパーソンが株式に投資することほど副業らしい副業はないですよ。
では、会社の社長が他社の社外取締役になるのはどうなのでしょうか。または、会社の社長が業界団体の役員に就くのは、副業ではないのでしょうか。
確かに社会貢献なのかもしれません。また、社長は労働者ではないから、いくつ仕事を持っていても副業には当たらないのかもしれません。
でも、本業に100%の力を投じていない時点で、副業サラリーパーソンと同じだと、僕は思いますよ。
これだけは覚えておいてください。
やり手のビジネスパーソンこそ、真の意味での副業をやっていますよ。
しかも陰でこっそりとしっかり稼いでいます。
僕たちが自宅で1日3時間だけ、自分のプライベートの時間を費やしてやる副業はダメで、どうしてエリートビジネスパーソンや企業の社長の副業はOKなんですか。
副業していない人から淘汰される
副業をやりましょうよ。
だってもうじき、正社員として勤めている会社から、賃金を半分にする、その代わり勤務は14時まででいい、後は勝手に副業でもなんでもして稼いでくれ、って言われるようになるのですよ。
そのときになって副業のスキルを身につけるより、せっかくこうやって僕の副業レクチャーを受けているのですから、いまから副業をやりましょうよ。
1日3時間でいいんです。日曜日に集中して取り組めば、1日1時間でOKです。
いまはインターネットで海外からなんでも仕入れることができる時代です。
副業していない人は淘汰されますよ。
勤め先の会社から淘汰されるのではなく、社会から淘汰されてしまうのです。
あなたが副業を始めない理由が、僕には見えません。